投薬

甲状腺ホルモンの薬は、たぶん、ずっと飲み続けないといけないんだろうけど、その処方は地元の病院で受けているので、検診に合わせて地元の病院へ。
最初はなんとなく頼りなげにも見えたお医者さんも、ずいぶん落ち着いた感じになってきたな、と思いながら、でも、こちらでは甲状腺ホルモンの薬を処方してもらっているだけなので、ほとんど診察らしいことはなく、お薬出しておきますね、という感じ。
ところで、この病院は院内処方なので、会計を済ませると薬の引換証がもらえる仕組みになっているのだけれども、今日はなぜかそれがない。
もしかしたら、薬を処方するのをお忘れになったご様子。
ずいぶん落ち着いた感じになってきた、と思ったのは、もうちょっと割り引いて考えるべきだったのかもしれないな、と感じつつ、耳鼻科の受付に戻って看護師の方にお話ししたら、さすがに苦笑いだった。

定期検診

いつもの定期検診。
3ヶ月ごとなので、1回ごとに大きく季節が回っているのを感じる。
そういえば入院してた頃はずいぶん暑かったけれども、何度かの冬を経て、今はまた冬の入り口。

主治医のお医者さんが定年退職されてからは、育成のためだと思うけど、おつきの若いお医者さんがスコープで喉を見てくれるようになっている。
やることは同じなんだけど、やっぱりベテランの主治医のお医者さんに比べると、一つ一つの動作に今ひとつ思い切りがない感じがして、それがちょっとした具合で痛かったりにつながっているような気がする。
まあ、でも、こうやってお医者さんは経験を積んでいくんだろうから仕方ないんだろうな。
結果は、いつものとおり何もなく、扁桃腺の跡もきれいです、喉も問題ありません、という感じだった。
でも、スコープで見ているときに、主治医のお医者さんが、これは、と言いかけて、ああ汚れですね、と納得されていたのが印象的で、たぶん痰がからんでいたとかだと思うけど、そのめざとさみたいなのに安心させられたような感じだった。いつも何もなしで終わっているけど、もし何かあっても、このめざとさでちゃんと見つけてくれるんだろうな、と。

次回は3月に造影剤付きのCT。
9月に血液検査をしていて、その結果がどうやら6ヶ月有効らしく、その6ヶ月ぎりぎりに入るような日程での予約になった。
造影剤は一度、痛い目にあっているので、今度は無事なことを祈るばかり。

こちらもお久しぶり

放射線治療を受けた病院での診察を受けて、扁桃腺の摘出手術を受けた近くの病院にも受診。
薬の処方と投薬は近くの病院でお願いしているので、以前から飲み続けている甲状腺ホルモン剤の処方と投薬を主目的として。
肺のCTで問題がなかったことをお話しして、血液検査の結果のコピーも示す。
一応、のどの状況ものぞいてくれて、では、甲状腺ホルモン剤を処方しておきます、ということに。
そんな感じなので、診察はすぐに終わるけれども、すぐに終わるのは、望ましいことかと。
次回は、また3ヶ月後なので、甲状腺ホルモン剤は90日間処方していただいた。たぶん、これはずっと飲み続けることになるのかな。

肺のCT

三ヶ月ぶりの診察。
今回は、血液検査と肺のCTを撮るとのことで、少し早めに再来受付。
そのまま血液検査の受付に回って、いつものようにどきどきしながら採血してもらう。
ちょっと線の細い男性の方だったので、大丈夫かな、と少し不安だったが、慎重に血管を確かめた後で、大きめのシリンジの注射でぶっすり。
本当に、ちゅー、っという感じで血液を吸い上げて終わり。
今回は内出血もなさそうで、やっぱりちょっとうれしい。

次にCTの受付に移動してしばらく待っていると、名前を呼ばれて撮影室へ。
もしかして、肺のCTって撮られるのは初めてかもしれない。
肺なので、バンザイの格好で、息を吸ってー止めてください、というアナウンスを聞くことになる。
いつも一回くらい予行演習みたいなのがあるのは、あらかじめ、ちゃんと撮れるかどうかを確かめてから、本番撮影をしているんだろうか。
なんにしても、撮影はいつものようにすぐに終了。
朝一で来てるのもあるけど、診察さえなければ、ほとんど待たされることがない。

でも、今回も診察はわりと早くて、CT撮影が終わって、30分ほど待っていると診察室に呼ばれた。
診察室に入って、主治医のお医者さんの第一声が、肺のCTは問題ありません、転移はないです、とのこと。
たぶん、患者サイドが一番興味があるだろうことを真っ先に伝えようとしてくれたんだろうな、とちょっと感動する。本当にこのお医者さんは良い方なんだな、と改めて思う。

最近のいつものように、若いお医者さんが、スコープで扁桃腺の跡とのどの奥をのぞいてくれて、診察は終わり。
ただ、血液検査の項目のうち、腫瘍マーカーと甲状腺ホルモンの値の結果だけまだ出ていないとのことなので、また呼ぶのでもう少し待っていてね、とのこと。
待合室でもうしばらく待っていると、30分ほどしてまた呼ばれて、SCCはほんのちょっと高めだけどどうこう言う値じゃないし、T3はほんのちょっと低めだけどこちらもそのままでいいでしょう、とのこと。

結局、いつもの通り、無事に終了。
毎回、何もないとは思っているけど、やっぱり、本当に何もないとほっとする。

まだら

歯医者には毎月通っていて、歯周病というよりも、知覚過敏の治療をしてもらっている。
それと、治療済みの歯が虫歯にならないように。
特に、冠をかぶせている歯は、歯茎が縮退しているところが虫歯になりやすいとのことで。
まずは、歯の全体を見てくれていたときに、今日はいつもより潤いが少ないですね、とのこと。
まだらに潤ったり乾燥したりするんです、と返したけど、確かに、日によって潤いがちな日と、乾燥しがちな日があって、それだけでなく、日本茶などの渋いものを口にしたあとは乾燥しがちなような気もする。
体調によって、食べ物によって、まだまだ影響される唾液の出方だけど、もう2年になるので、これ以上は良くならないのか、それとも、ほんの少しずつまだ良くなっていくのか。
まあ、でも、退院当初のことを考えれば、雲泥の差だとは思うんだけど。

血液検査

地元の病院で、血液検査と甲状腺ホルモンの薬の処方。
採血担当の看護師の方が腕をしみじみ見ながら、血管が細いんですね、と。
できれば一回で採っていただきたいです、とお願いしたが、もし失敗したらごめんなさい、と返されてしまった。
まあ、今さら、採血に失敗しても驚かないんだけど、嘘でもいいから、大丈夫ですよ、と言って欲しかった。
一応、一回で採血はしてもらえたけど、なんだかちょっと内出血しているご様子。
やっぱり、ちゃんとした運動をして、もっと血管が目立つような腕にしないといけないのかもしれない。
ちょっとしみじみしながら、耳鼻科のお医者さんの診察を受けたが、こちらも特に問題なく。
前回の採血で調べた甲状腺ホルモンの値も正常だったようで、でも、3ヶ月後に異常があるとわかっても、かなり手遅れな気はする。だけど、前回の診察の時に、検査結果が出るまで待ちますか?と言われて、いいです、と振り切って帰ってしまった自分が悪いんだろうな、きっと。
それに、この病院では腫瘍マーカーの検査は外部に出しているので結果がわかるまでに1週間くらいはかかるけれども、放射線治療で入院していた病院では即日というか、30分もかからないうちに検査結果が出ていると思われる。
そこら辺の体制の違いは否定できないものがあって、それを目安に治療を受ける病院を選ぶ、というのも、あり得る選択方法なのかもしれないな、という気はする。

定期検診

今回は、CTや血液検査などの予定はなく診察のみ。
主治医のお医者さんが問診と首の周りの触診(というか、もみほぐし診?)を行って、若いお医者さんがスコープで扁桃腺やのどの奥の状況を診てくれた。主治医のお医者さんが定年退職されても、引き続き診察はしていただいているが、徐々に若いお医者さんに引き継ぐ状況にあるのかもしれない。
味覚も、定点観測的に飲んでいるリンゴジュースが、一口目は、ほぼ、放射線治療を受ける前と変わらない味を感じているように思えるし、唾液も、治療前よりは少ないとは思うが、唾液が出ていないために困るような状況は減ってきたように思う。
そんな状況なので、今回も、診察自体は短時間で終了。
次回は9月で、肺のCTと腫瘍マーカーを含む血液検査をしましょう、とのことだった。何もないだろうとは思うけれども、やっぱり、何もないといいな、と思わざるを得ない。

造影CT検査

今回は、造影剤を入れてのCT検査だったので、朝ご飯なしで通院。
前回のことがあるので、もしかしたら、今回も、何度も針を刺されることになるんだろうか、と密かに恐れおののきながら受付をする。
CTはほぼ予約時間に呼ばれるので、ほとんど待つこともなく、検査室へ。
「上半身はシャツだけになって、靴は脱いでスリッパにはきかえてください。」と言われていたにもかかわらず、靴を履いたままCT室へ。うーん、針を刺されることに動揺していたせいなのか、それとも、そろそろやばい兆候なのか。
どきどきしながら横たわっている自分には頓着せず、今日の看護師の方は、「はーい、ちょっとちくっとしますよ。」と何のためらいも見せずに、自分の腕に針を、ぶっすり突き刺して、「痛くないですか?」
本当はちょっと痛い気はしたけど、これぐらいならまあいいか、と思って、「大丈夫です。」と言ってしまった。もしかしたら、後でかなりの内出血になるかも。
独特の、全身をじんわりと熱気が通り過ぎていくような感覚があって、たぶん、CTのセンサーが回っている音だと思うけど、ひゅーん、という音がしたら、それで検査は終わり。
もう、何もないと思い込んでいるので、あっけなく感じるけれども、これが、まだ原発がどこか、とか言っているような段階だったら、もっと重いんだろうな。

主治医のお医者さんは定年退職されて、病院には顧問として残られているので、そのまま診てもらっているけれども、以前よりは診ている患者さんが少ないらしく、待ち時間もほとんどない。CT検査が終わって、まだ腕の針の刺し跡に貼った絆創膏をごそごそやってるうちに、診察室に呼ばれてしまう。
いつものように首のあたりを触ってみた後で、たぶん、後継のお医者さんに引き継がれることになるらしく、今日は、スコープは若いお医者さんが挿入していた。
そして、「CTの結果ですけど、」と画面上でCTの画像を見て、「特に何も悪いものは映ってないですね。」とのこと。
「次は、3カ月後でいいですよね。」とお医者さんが自分に尋ねるんだけど、そこで同意を求められてもちょっと困ってしまう。もしかして、もっとひんぱんに診て欲しい、と要望する人もいるからなのかもしれない。
ということで、次は6月16日ということになった。

結局、今日は、9時前に病院に着いて、9時半には会計にまわるという状態で、たぶん、これまでで一番早かったかもしれない。

投薬

甲状腺ホルモンを処方してもらうようになってから、地元の病院にも通う目的というか意義を感じられるようになってきたので、張り切って通院。
しばらく前から、3人いたお医者さんの内1人のお医者さんが異動されて、前は2診体制で外来を見ていたのに、今は1診しかない状態で外来を運営している。いろいろ大変そうだな、と思うけれども、このお医者さんも以前よりはなんとなく立派な感じに思えるのは、その大変さ故なのだろうか。
主治医の頭頸科のお医者さんの診察の状況などを報告して、このお医者さんも、喉の奥をのぞいて見る。どうやら喉の奥に痰がからんでいたようで、甲状腺ホルモンに加えて、うがい薬も処方してくれた。
つくづくお医者さんって、心配性というか、いい人じゃないとこんなことはできないんだな、と思う。
次回は、甲状腺ホルモンの値をチェックするために採血する、とのことで、採血を担当する看護師の方はだいたいが天使ナースなので、こちらのほうは刺し跡だらけになる心配はしなくても大丈夫だろう。
いずれにしても、投薬は近くの病院でしてもらうようにして正解だったと思う。

インターバル

前回あたりから、通院が2カ月ごとになっている。
まずは、歯医者さんから預かってきた紹介状を頭頸科のお医者さんに手渡す。
実際のところ、中に何が書かれているのかは、封がされているので患者である自分にはわからないんだけれども、たぶん、抜髄する可能性があるけれども、この歯にはどのくらいの放射線が当たっているのか、という内容なのではないかと、勝手に想像する。
電子カルテから、自分の放射線治療計画の図面を見て、上の右側の歯だからこれかな、と、補助に付いているお医者さんと話をしている。そして、自分のほうを振り返って、あとで返事を書いておきます、とのことだったが、もし返事が遅くなってしまったら右上の歯は33Gy(グレイ)だとお答えください、とおっしゃっていた。
変わりはありませんか、とのことだったので、年末に風邪を引いてからのどがはれぼったい感じが継続して気になる、とお医者さんに言ってみた。
いつも通り、喉をのぞいたり、スコープで上咽頭や声帯のあたりをのぞいたりしてくれたけど、特に問題はないらしい。
後は、転移のあったリンパのあたりを中心に、首をていねいになでたりもんだりして診察は終了。
次回は、3月で、造影剤を使ってCTを撮りましょう、ということになった。
これは、また、血だらけ、じゃないけど、刺し跡だらけになる予感。
もっとひんぱんにCTとか撮るのかと思っていたけど、よく考えてみれば、CT検査も一年ぶりだったりする。
何もないとは思うけど、やっぱり、何もないといいな、と祈るような心境ではある。

その後、放射線科のお医者さんともお話しして、こちらは、味覚障害の話。
普通にはほとんど甘味も問題ないレベルまで回復したと思うけど、やっぱり、りんご果汁のようなものは、瞬間甘くてもすぐに甘さを感じなくなってしまうような気がする、と話した。これは味覚神経の問題というよりも、唾液の分泌が少なくて洗い流されないから、ということのほうが大きいような気はする。
でも、以前は、水のPETボトルが手放せなかったけれども、今は、わりと忘れてしまうことも多くて、口腔内の乾きもよっぱどましになってきてるんだな、と思う。