腹壁が厚い、とは?

ここのところ、放射線治療がいつも朝一番で、残りの一日、ゆっくり過ごせて、それはそれで良いかも。

今朝、2時頃に、あまりに胃が痛いので、結局、看護師の方にお願いしてアセトアミノフェンの薬を痛み止めとして出してもらった。
腫瘍内科のお医者さんが、疼痛時の処置としてカルテに残してくれてあったようなので、すんなり出してもらえたが、もしそれがなかったら、看護師の方も勝手に薬を出すわけにはいかないだろうし、こういう時はいろいろ大変なんだろうな、と思いつつ、でも、痛いので。
痛み止めを飲んだからといって無痛になるわけではないけれども、痛みのレベルは下がって、眠れるくらいにはなるので、それから後はけっこう眠ることができた。
朝6時に起きたときには、ちょっと汗をかいていて、体温は35.9度だった。

放射線治療が終わってしばらくすると、腫瘍内科のお医者さんがやってきて、やっぱりだめだったですねー、とにっこりされていた。
胃薬自体は効いていないということはないと思うので、そのように言うと、たぶん胃の位置とかがあって痛くなっていて、穴が開いていたりということはないと思うので、でも、念のためにレントゲンを撮ってみますね、とのことだった。
本当は、こんなに痛いのなら、胃瘻を外してしまいたいくらいなのだが、これからますますのどが痛くなって、食べられなくなる可能性があるので、せっかく作った胃瘻だしなんとかだましだまし共存するしかないのかな。
何事もなく胃瘻が作れる人もいるみたいで、そういう人がうらやましい。

午後には、放射線科のお医者さんの診察。
食事が摂れているかという話になり、体重があまり減っていないので、本当はもっとやせたいんですけどね、というと、治療中はやせないようにしてください、と指摘された。
お医者さん曰く、放射線を当ててダメージを受けて、そこから回復するときに、やはりエネルギーは必要なので、治療中はダイエットとか考えてはだめです、治療中に太るっていうことはないですから、と。
確かに、休日に外出した際に、プリンとかナッツとか飴とかお菓子とかけっこういろいろ買い込んできて、食事のあいまに食べているけれども、それが許容されるというか、むしろ推奨されるというのは、自分にとってはありがたいことかと。
ただ、確かに、のどの痛みがまだそれほどではないのでこういうことも出来るけれども、今後、ますますのどへのダメージが大きくなってきたら、やっぱり口から食べること自体がきびしくなってくるのかもしれないな。

夕方、腫瘍内科のお医者さんがやってきて、レントゲン写真で見たところ、腹壁がかなりぶ厚いので、それで胃瘻の器具の胃壁への当たりがきつくなっているのではないか、とのこと。
腹壁が厚い、というのは、つまり、デブ、ということですかね?と尋ねてみたが、いつものようににっこり笑って、胃瘻の器具は一種類しかないので、もっと腹壁が厚いと作れない人もいるんですよ、と、うまくはぐらかされてしまったような気がする。
これだけ痛かったりすると、むしろ、作れないほうが良かったのかも、と思ってしまうけれども、少なくとも昼間は痛みがましになっているような気はするので、いずれ何とかなるのかもしれない。
というか、何とかなって欲しい。

今日の食事

飲料

週に一回の体重測定。
先週とほぼ同じ。
入院直後からは少しやせたけれども、その時は自他共に認める体重過多の状態だったので、このくらいがちょうど良いかと。

ただ、これから食べづらくなったりとか、基本的にやせる方向にある治療なので、あんまりやせることは考えないでくださいね、と看護師の方やお医者さんがみんな口をそろえていってくれるのは、ある意味、ちょっとうれしいかもしれない。
このあいだから、食べやすさを優先して、ご飯を全粥にしてもらっているけれども、看護師の方からは、その分ちょっとカロリーが少なめなので、お菓子とかで補ってくださいね、という、ある意味、夢のような言葉もいただいているので、できるだけ口から食べられるように、うがいや保湿を心がけよう。

けれども、昨日買ってきた弁当を食べながら、いかにも甘塩辛そうなタレがかかっているご飯なのにあんまり味を感じないのは、やっぱり塩味を初めとして、味全体に関して感じにくくなっているせいなのではないかな、と思っていた。

うまみは最後まで残る、という話しも聞いたことがあるし、嗅覚=香り、はほとんど放射線治療の障害を受けないとのことなので、アイスコーヒーとかどうなんだろう、と思って1L入りのガラスのピッチャーとアイスコーヒー用の水出しコーヒーを買ってきてみた。
ここしばらく愛用している午後の紅茶が甘すぎるような気がし始めているので、うまくいくようなら水出しアイスコーヒーをのどを潤すためのメインの飲み物にしようかと思っている。

なんとなく、今週末は、のどの回復が思わしくないような気がする。
もしかしたらこのままのどに滲みるようになってしまうのかもしれない。
まあ、最悪、胃瘻から栄養補給も可能なのだし、そこらへんは、あまり突き詰めて考えずに、回復しなかったらしなかったときのことで、なるようにしていけばいいとは思うけど。

今日の食事(晩御飯は、外出先でヒレカツとえびフライの盛り合わせ定食)

やっと週末

今日は、状況把握のための採血と、頭頸科のお医者さんの診察と、放射線治療。

朝、看護師の方が回ってきて、採血してくれたが、同室の他の人のところでも採血を行った際に、まだまだ新人なので一回ずつが真剣勝負です、とおっしゃっていて、とたんに不安になってしまった。
できるだけ気にしないようにしたが、案の定、二本分採血するために交換するときに、すみません、ちょっと外れちゃったかも、と言われて、どうやら血管から針が抜けてしまったらしい。
そのまま針でもう一度血管を探ってなんとか無事採血してもらったが、かなり汗が出てしまった。
自分はどうも血管がわかりにくいらしく、点滴では常に複数回刺されて、採血でもいつも怖い思いをするんだけど、どんなに新人でも自分からそう言うのはやめて欲しい、と思った次第。
別の看護師さんと、点滴を交換するときに話をしていると、やっぱりそういう看護師に対する信頼感みたいなのは大事なんですよ、とのことで、この人で大丈夫かなーと思われてしまうと患者さんの血管が収縮してしまって血管に逃げられるということが本当にあるんですよ、とおっしゃっていた。

放射線治療を受けると、一回毎に、扁桃腺の周辺にダメージを受けてるな、という感じがする。
今日の治療が終わると、あと2日間はおやすみになるのが、うれしいというか、ホッとする。
放射線治療後ののどは、滲みるところまではいってないけど、もういつ痛くなってもおかしくないような感じ。
土日にどこまで回復できるんだろうか。せめて、口腔内保湿スプレーと保湿マスクで多少なりとも保湿しながら土日を過ごすことにしよう。

今日の食事

全粥

今朝は、たぶん、夜中に、胃瘻のあたりが痛くて何度か目が覚めてしまった。
朝になるとある程度収まっているので、胃が動くときに痛かったのかもしれない。
目が覚めたときには、看護師の方を呼んで鎮痛剤をもらおうかとも思ったけど、結局睡魔に勝てずに眠っていたので、逆に、それほどは痛くなかったということなんだろうか。

胃瘻のところにはさんであったガーゼには血だけでなく膿みっぽいものも染みているようだった。
看護師の方は、とりあえず、午後のシャワーを浴びて、その後の状況を見てどうするか考えましょう、とのことだったが、シャワー後の胃瘻は特にひどい状況でもなかったので、できればそのまま乾燥させて、さらに何か浸出液があるようなら、またガーゼを当てましょうということになった。

口の中の乾き感がだんだん強くなってきているので、試しに、今日の晩御飯から、ご飯を全粥に変更してもらった。
ご飯の時は、おかずとして付いてきている味噌汁やすまし汁を一緒に飲みながら食べることがほとんどだったが、全粥だとそんな必要もなくすごく食べやすい、という感じを受けた。
やはり、唾液の分泌はかなり減ってきているようだ。
口の中を保湿して、常に濡れた状態にしておけば、少しでも細胞の修復が進む、というお医者さんの言葉だったので、お茶と口腔保湿用のスプレー、うたた寝するときや夜寝るときには必ず保湿用のマスクをしているが、なんとか今週末までは普通に外食できそうなのは、その成果だと信じたい。

今日の食事

週末が見えてきた

放射線治療を受けて、その後、横になってうとうとしたり、夜間に寝たりしている間に、口腔の状態は少しだけ回復する。
寝ている間の、マスクのおかげなのか、今朝の回復度合いは、いつもより少しだけ良いような気がする。
まあ、実際のところはわからないけれども、そうやって、いい感じ、と思うことも大切だと思うので、あんまりは突き詰めて考えないことにしよう。

朝ご飯を食べた後で、ベッドで横になってうとうとしていると、消化器外科のお医者さんが来られて、胃瘻の抜糸をしましょう、と、ぱちんぱちん、と3カ所くらい切って、糸を抜いてくれた。
瞬間、やっぱり痛かったものの、すぐに、なんとなく楽になったようか感じがする。
少なくとも大きく息を吸ったり、お腹に力を入れたりしても、引きつるような痛みはなくなった。とりあえずはめでたい。

夜、腫瘍内科のお医者さんがのぞきに来てくれて、金曜日にまた血液検査をして、その結果が悪くなければ、週末はお出かけしても良い、とのこと。
やっぱり、ずっと病院でいると、気が滅入ってしまいがちなので、可能ならば外に出るようにしたい。

今日の食事

保湿

昨日の放射線治療の後でも思ったが、今朝もうがいをしていると、最初は塩辛く感じたうがい薬が、あまり塩辛くなく、むしろ、ほんの少し酸味を感じるようになっている気がする。
これは、ひょっとしたら、すでに塩辛い味が感じにくくなってしまっているということなんだろうか。
週末に食べた長崎ちゃんぽんも、ファーストフード的なレストランにしては意外と塩辛くない味だな、と思ったけど、すでに塩味に鈍感になっていたのかもしれない。
客観的に味がどのくらい感じていないかを示すのは難しいが、何か指標になるようなものを定期的に食べて、味覚がどのくらい変化しているか確認すると、現状認識に役立つかもしれない。そんなものってあるんだろうか?

今日は放射線治療以外に、放射線科のお医者さんの診察があった。
前回お願いしていた、治療計画の図をプリントアウトしてもらったが、本当に細かく考えて放射線を当ててくれているが、これも、コンピュータがあってこそ、こういうことができるんだろうな、と思った。
仕組み的に、放射線の強度そのものを時間軸方向で細かくコントロールするのは難しいだろうとは思う。
放射線治療の機械は、放射線を出すところが、ぐるっ、と身体を一周して、身体のいろいろな方向から放射線を当てるようになっている。
その放射線を出す面に細かいぎざぎざのパターンが出るようになっていて、一周回る間に、細かくパターンが変化して、その時に出る放射線を遮っているようだ。
結果的に、ぐるっと一周放射線を当てたときに、必要なところには当てて、不要なところにはなるべく当てないような絞りのパターンを考えるのだろう。
昨日、照合の時に不都合があったらしく、お面のつけ治しがあったことをお医者さんに話すと、1mmの精度で設計しているので、毎回、照合の時に合わせているんですよ、とのことだった。
ただ、呼吸による動作などでのある程度のずれはやむを得ないので、3mm程度はずれても大丈夫なように広めに照射している、とも教えてくれた。
自分が放射線治療のエキスパートになっても仕方ないのだが、なかなかに興味深い話ではあるので、また、次回の診察の時に、いろいろとうかがってみることにしよう。

お医者さんから、放射線で傷ついても、粘膜は少しでも補修しようとするので、粘膜が乾かないように湿った状態でいるように、保湿をしっかりしてください、とのことだったので、さっそくマスクを買ってきて、寝るときには着用してみることにした。
細々気をつけてみても、毎日、放射線の有無を言わさぬ力でダメージを与えているので、悪い方向に進むことは間違いないんだろうけど、少しでもそのダメージを補修できれば、少しでも長い間、味覚を維持して、口から食べることができるのではないか、と思うので、セルフケアに励むことにする。

今日の食事

放射線治療計画

放射線治療計画白黒のプリントアウトを写真に写しているので、すごく見にくいとは思うんだけど、雰囲気がわかればいいか、ということで、自分の放射線治療計画図。

右上の図以外の3つの図には、等高線のような線がいっぱい描かれていて、それぞれが何Gyの放射線を当てる範囲なのか、というのを示している。
もちろん、もともとの図面はカラーで表示されている。

左下の図が、寝ている自分の首を上から見たときの、放射線の当て具合。
左の扁桃腺に相当するあたりに、放射線を当てるところが集中しているのがわかる。
その図面の横線のところでの断面図が左上の図。
足元から見ている図になるので、左側の等高線に相当する、図の右側に高い放射線が当たる場所が集中していることがわかる。
右上の図が、このように放射線を当てるためにどんなパターンのシャッターで放射線を遮れば良いか、というのを示している図で、ここに現れているぎざぎざのパターンと同じものが、放射線を当てる機械(リニアック)の放射線投射面に現れている。

このパターンは、角度毎に計算されているので、リニアックが回転する毎にパターンがどんどん変化していく。
結果的に、頸椎のまわりや比較的がん細胞が少ないと思われる右側の唾液腺などはできるだけ放射線を当てないで、でも、原発巣だった左の扁桃腺のあたりや、摘出した以外にも転移した腫瘍が残っている左の首のリンパ節などには、たっぷり放射線を当てる、ということになる。
この、強度変調放射線治療(IMRT)、というのは、ここ5年くらいで普及してきたやり方とのことだけれども、3次元的に累積する放射線の影響を計算するとか、コンピュータによる制御なしにはとても考えられない。
免疫治療の話しだとか、センセーショナルながん関係の治療の進化は話題になることが多いけれども、そういうものだけでなく、こういう言わば実務的な、より多数のがん患者に関係すると思われるところも着実に進化しているようだ。

照合

今日は、朝食後に、臨床栄養士の方の訪問があり、食事が取れているかどうか、質問された。
もし、のどにしみるようなら、酸っぱいものを排除するなどもできるので、看護師を通して、または、直接言って欲しい、とのことだった。
病棟には、薬剤師の方も常駐されているが、栄養士もまわってくるのは、ちょっとすごいと思う。
でも、考えてみれば、ある程度食べられるようになってきた患者が、なぜ治るのかというと、ちゃんと食べるから治るわけで、病気が治るというプロセスにとって、食事というのは、お医者さんのお薬などと同等以上に重要なのに違いない。
人の身体はその人が食べたものでできている、と言うけれども、どんな食事からでも必要な栄養を選び取って、平常な状態に戻していこうとする生物としての身体の力は、本当にすごいものなんだなあ、と感心してしまう。

いつも、放射線治療の時には、身体につけた目印の線と、治療の機械から出るガイドの光を合わせた後で、顔を固定するお面をつけるんだけど、これって、動かないようで動くこともあるので、実際のところ、毎回チェックしてたりするんだろうか?とひそかに疑問に思っていた。
一応、治療の予定表には、リニアック照合+リニアック外照射になってるんだけど。
それが、今日の治療で、いつもとお面の当たり具合が違うな、という状態で固定されていると、もう一回、放射線技師の方が部屋に入ってきて、お面をつけ直します、ということだった。
なるほど、ちゃんと照合してるんだ、と安心するとともに、お面の違和感が、若干のあごの引き具合だけだったことを考えると、やっぱりかなりの精度で放射線を当てているらしい。

夜、寝る時に横になっていると、ちょっとだけ胃瘻の付近で濡れた感触があって、その時は気にしてなかったが、夜中にトイレに目が覚めたときに見てみると、パジャマが血で汚れていた。
糸で縛ってある付近から出血したようで、量もたいしたことはなく、一時的なものだったようだが、看護師の方にお願いして、とりあえずガーゼを当ててもらった。
確かに、晩御飯の後に身体を動かすと、どういう体勢を取っても胃瘻が痛かったような気がする。
いずれにしても、胃瘻を結んでいる糸が早くなくなるのを待つばかり。

今日の食事

口内炎

数日前に、急いでかんで傷つけてしまった左側の下唇の内側は、やっぱり口内炎になってしまっているので、塗り薬、というか、ステロイド剤で溶いた粉ゼラチン、みたいな口内炎の薬を出してもらって塗っているが、残念ながらすぐには治らない。
ほとんど同じ頃に2回もかんでしまった右側の下唇の内側は、うがい薬でなんとか治ったのに、3回目はさすがにだめだったのかも。
ひもじかったのもあるけれども、唇の内側をかんでしまうのは、急いで食べ物をかむからだと思うので、これ以降、できるだけ、ゆっくりと、かつ、30回はかんでから、食べ物を飲み込むように心がけている。

つくづく思うのは、お医者さんは治るための手段は提供してくれるけれども、やっぱり治るのは自分自身の身体だから、こういう少しの心がけで何とかなるようなものは、自分で防ぐようにしないといけないな、と。
急いでかまなくても、美味しくいただくことはできるので、入院中は、せっかく時間はたっぷりあるんだし、ゆっくりかむことにしよう。

今日も、入院管理をしてくれている腫瘍内科のお医者さんには外出許可をもらっているので、昼過ぎにシャワーを浴びた後で、出かけてみることにした。

放射線照射の影響か、食後しばらく時間がたったり、電話で話をしたり、の時に、口の中が乾燥している感じがするようになってきている。
たまたま今のところ自分の場合は、自動販売機で売っている微糖のレモンティーを飲むと、口中も喉も、すっきりする気がするので、良くそれを買って飲む。
でも、どうせなら、2Lペットボトルとかを買ってきて冷蔵庫に放り込んでおけば、自由に飲めるのでちょっと重いけれどもスーパーで仕入れてくることにした。

放射線治療は通院で行っている方も多いし、そういう意味では他の病気と違って、普通は外出できるし、身体の自由もきくので、その自由を活かさない手はない。

出かける前に、お出かけ先のショッピングモールの情報を見ていると、長崎ちゃんぽんのお店があることがわかって、急にそれが食べたくなったので、晩御飯は、ついでにそれを食べることにした。どっちがついでなのかわからないけれども。
お茶のティーバッグは、昨日の外出で補充してきたので、今日は、お茶代わりに飲めるスープのようなものがあればと思って、食品売り場の棚を、いろいろ物色してみた。
自分の場合は、食べるものがモチベーションにつながるので安直でよろしいけれども、もっと食べるのがつらくなってきたら、なにか別のモチベーションにつながるものを見つけなければならないかもしれない。
そのためには、できるだけ食べ続けることができるように、口腔内やのどの手入れをできるだけしておかないと。

長崎ちゃんぽんのお店は、ネットニュースか何かの記事で、少し方針転換が図られたということを読んだことがあって、それもあって、興味津々だった。
国産の麺の上に、国産の野菜がたっぷり、というメニューの言葉通り、記憶にあるよりもあっさりした味のスープで、なかなかにけっこうな晩御飯だった。

ただ、例によって、胃が拡張した分、胃瘻の部分が引きつれて痛み、妙に前屈みになりながら病室まで退却することになった。

今日の食事(晩御飯は、外出して長崎ちゃんぽんを食べたたため、画像なし)

改めて放射線治療とは

今日は、胃瘻造設から2日目なので、お試しで胃瘻を通して、ゆっくりと栄養を通してみた。
結果は特に問題なく、今後、本当にのどがきつい状態になったら、これを使うことになるかもしれない。
ただ、栄養は相変わらず点滴で取っている状態。

夕方になって、やっと身体を起こして、blogをかけるくらいには回復してきた。
憶えているうちに、できるだけ記録しておかないと、どんどん忘れてしまうので、ノートパソコンを開いてキーボードを打っていると、のぞきにきてくれた腫瘍内科のお医者さんにも、仕事ができるくらいに回復して良かったです、と言ってもらったが、おっしゃるとおりかもしれない。
夜には、点滴も外せる予定で、やはり、チューブレスになれると思うとホッとする。

頭頸科のお医者さんの診察があったが、受付に表示されている待ち時間はすごいことになっていて、割り込むような形で見てもらうのが申し訳ないような感じだった。
病室で今日の担当だった看護師の方に、すごく混んでました、と話すと、あの先生は、いつも一番最初に来て、一番最後に帰られるんですよ、とのことで、使命感の方なんだな-、と感心した。
診察では、まずは、首のまわりを丹念に手でもんでみて、うん、いいね、と言ってくれる。
何がいいのか、よくわからないんだけど、少なくとも、お医者さんの思っている方向性に沿って、自分の身体が推移している、ということなんだろう。
放射線治療の前に撮ったCTにあった腫瘤の感触を確かめているのかもしれない。
こんなふうに、忖度してしまうのは自分の悪いくせだと思うので、次回、診察の時に、もし、いいね、と言われたら、何がいいのか聞いてみることにしよう。

ただ、自分の今の状況を考えると、主治医となっているこのお医者さんだけでなく、それ以外の科で診てもらっているたくさんのお医者さん、看護師の方々、技師の方々、看護助手やそれ以外のもろもろの方々が支えてくれている、という感じがする。
逆に言えば、がん治療のような大がかりな治療は、すでに一人のお医者さんだけでできるようなものではなくなってしまっているのかもしれないな、とも思う。

診察から病室に戻ってきて、しばらくして呼ばれた放射線治療の後は、例によって、首の保湿と、喉のうがいはしたが、これまでよりも、少しだけのどがいがらっぽかったり、これまではあんまり意識しなかった舌のやけどのような感じや、首の皮膚のこわばりなどが、気になるようになった。
明日は土日なので、その二日である程度は回復するんだろうけど、回復した分を、また、来週、悪い方向に積み重ねていく、という感じになるんだろうか。
がん細胞のほうが、正常細胞よりはダメージが大きいので、がん細胞を取り除けることになるらしい。

まだ絶食中に付き、食事画像はなし。