飲料

週に一回の体重測定。
先週とほぼ同じ。
入院直後からは少しやせたけれども、その時は自他共に認める体重過多の状態だったので、このくらいがちょうど良いかと。

ただ、これから食べづらくなったりとか、基本的にやせる方向にある治療なので、あんまりやせることは考えないでくださいね、と看護師の方やお医者さんがみんな口をそろえていってくれるのは、ある意味、ちょっとうれしいかもしれない。
このあいだから、食べやすさを優先して、ご飯を全粥にしてもらっているけれども、看護師の方からは、その分ちょっとカロリーが少なめなので、お菓子とかで補ってくださいね、という、ある意味、夢のような言葉もいただいているので、できるだけ口から食べられるように、うがいや保湿を心がけよう。

けれども、昨日買ってきた弁当を食べながら、いかにも甘塩辛そうなタレがかかっているご飯なのにあんまり味を感じないのは、やっぱり塩味を初めとして、味全体に関して感じにくくなっているせいなのではないかな、と思っていた。

うまみは最後まで残る、という話しも聞いたことがあるし、嗅覚=香り、はほとんど放射線治療の障害を受けないとのことなので、アイスコーヒーとかどうなんだろう、と思って1L入りのガラスのピッチャーとアイスコーヒー用の水出しコーヒーを買ってきてみた。
ここしばらく愛用している午後の紅茶が甘すぎるような気がし始めているので、うまくいくようなら水出しアイスコーヒーをのどを潤すためのメインの飲み物にしようかと思っている。

なんとなく、今週末は、のどの回復が思わしくないような気がする。
もしかしたらこのままのどに滲みるようになってしまうのかもしれない。
まあ、最悪、胃瘻から栄養補給も可能なのだし、そこらへんは、あまり突き詰めて考えずに、回復しなかったらしなかったときのことで、なるようにしていけばいいとは思うけど。

今日の食事(晩御飯は、外出先でヒレカツとえびフライの盛り合わせ定食)

映画鑑賞

看護師の方に、映画を見に行くのもいいと思いますよ、と言われて、上映スケジュールを調べてみると、映画の日だから入場料が安い。
なので、いつもの週末のお出かけよりもかなり早めに出て、見そびれていた映画を見ることにする。
映画自体の感想はこのblogの範疇ではないので割愛することにして、映画の後で、マグロ丼とそば、という遅めの昼ご飯を食べて、晩御飯のお総菜とお弁当を買って、病室に戻る。
基本的に冷房が効いているところにしか行かなかったけれども、それでもけっこう汗をかいていて、きっと一年中で一番、実効的に暑い時期なんだろうな、今が。

今日の食事(昼は外出先でマグロ丼とかけそば、夜は買ってきた帆立弁当と三色ナムルのお総菜)

やっと週末

今日は、状況把握のための採血と、頭頸科のお医者さんの診察と、放射線治療。

朝、看護師の方が回ってきて、採血してくれたが、同室の他の人のところでも採血を行った際に、まだまだ新人なので一回ずつが真剣勝負です、とおっしゃっていて、とたんに不安になってしまった。
できるだけ気にしないようにしたが、案の定、二本分採血するために交換するときに、すみません、ちょっと外れちゃったかも、と言われて、どうやら血管から針が抜けてしまったらしい。
そのまま針でもう一度血管を探ってなんとか無事採血してもらったが、かなり汗が出てしまった。
自分はどうも血管がわかりにくいらしく、点滴では常に複数回刺されて、採血でもいつも怖い思いをするんだけど、どんなに新人でも自分からそう言うのはやめて欲しい、と思った次第。
別の看護師さんと、点滴を交換するときに話をしていると、やっぱりそういう看護師に対する信頼感みたいなのは大事なんですよ、とのことで、この人で大丈夫かなーと思われてしまうと患者さんの血管が収縮してしまって血管に逃げられるということが本当にあるんですよ、とおっしゃっていた。

放射線治療を受けると、一回毎に、扁桃腺の周辺にダメージを受けてるな、という感じがする。
今日の治療が終わると、あと2日間はおやすみになるのが、うれしいというか、ホッとする。
放射線治療後ののどは、滲みるところまではいってないけど、もういつ痛くなってもおかしくないような感じ。
土日にどこまで回復できるんだろうか。せめて、口腔内保湿スプレーと保湿マスクで多少なりとも保湿しながら土日を過ごすことにしよう。

今日の食事

週末が見えてきた

放射線治療を受けて、その後、横になってうとうとしたり、夜間に寝たりしている間に、口腔の状態は少しだけ回復する。
寝ている間の、マスクのおかげなのか、今朝の回復度合いは、いつもより少しだけ良いような気がする。
まあ、実際のところはわからないけれども、そうやって、いい感じ、と思うことも大切だと思うので、あんまりは突き詰めて考えないことにしよう。

朝ご飯を食べた後で、ベッドで横になってうとうとしていると、消化器外科のお医者さんが来られて、胃瘻の抜糸をしましょう、と、ぱちんぱちん、と3カ所くらい切って、糸を抜いてくれた。
瞬間、やっぱり痛かったものの、すぐに、なんとなく楽になったようか感じがする。
少なくとも大きく息を吸ったり、お腹に力を入れたりしても、引きつるような痛みはなくなった。とりあえずはめでたい。

夜、腫瘍内科のお医者さんがのぞきに来てくれて、金曜日にまた血液検査をして、その結果が悪くなければ、週末はお出かけしても良い、とのこと。
やっぱり、ずっと病院でいると、気が滅入ってしまいがちなので、可能ならば外に出るようにしたい。

今日の食事

保湿

昨日の放射線治療の後でも思ったが、今朝もうがいをしていると、最初は塩辛く感じたうがい薬が、あまり塩辛くなく、むしろ、ほんの少し酸味を感じるようになっている気がする。
これは、ひょっとしたら、すでに塩辛い味が感じにくくなってしまっているということなんだろうか。
週末に食べた長崎ちゃんぽんも、ファーストフード的なレストランにしては意外と塩辛くない味だな、と思ったけど、すでに塩味に鈍感になっていたのかもしれない。
客観的に味がどのくらい感じていないかを示すのは難しいが、何か指標になるようなものを定期的に食べて、味覚がどのくらい変化しているか確認すると、現状認識に役立つかもしれない。そんなものってあるんだろうか?

今日は放射線治療以外に、放射線科のお医者さんの診察があった。
前回お願いしていた、治療計画の図をプリントアウトしてもらったが、本当に細かく考えて放射線を当ててくれているが、これも、コンピュータがあってこそ、こういうことができるんだろうな、と思った。
仕組み的に、放射線の強度そのものを時間軸方向で細かくコントロールするのは難しいだろうとは思う。
放射線治療の機械は、放射線を出すところが、ぐるっ、と身体を一周して、身体のいろいろな方向から放射線を当てるようになっている。
その放射線を出す面に細かいぎざぎざのパターンが出るようになっていて、一周回る間に、細かくパターンが変化して、その時に出る放射線を遮っているようだ。
結果的に、ぐるっと一周放射線を当てたときに、必要なところには当てて、不要なところにはなるべく当てないような絞りのパターンを考えるのだろう。
昨日、照合の時に不都合があったらしく、お面のつけ治しがあったことをお医者さんに話すと、1mmの精度で設計しているので、毎回、照合の時に合わせているんですよ、とのことだった。
ただ、呼吸による動作などでのある程度のずれはやむを得ないので、3mm程度はずれても大丈夫なように広めに照射している、とも教えてくれた。
自分が放射線治療のエキスパートになっても仕方ないのだが、なかなかに興味深い話ではあるので、また、次回の診察の時に、いろいろとうかがってみることにしよう。

お医者さんから、放射線で傷ついても、粘膜は少しでも補修しようとするので、粘膜が乾かないように湿った状態でいるように、保湿をしっかりしてください、とのことだったので、さっそくマスクを買ってきて、寝るときには着用してみることにした。
細々気をつけてみても、毎日、放射線の有無を言わさぬ力でダメージを与えているので、悪い方向に進むことは間違いないんだろうけど、少しでもそのダメージを補修できれば、少しでも長い間、味覚を維持して、口から食べることができるのではないか、と思うので、セルフケアに励むことにする。

今日の食事

照合

今日は、朝食後に、臨床栄養士の方の訪問があり、食事が取れているかどうか、質問された。
もし、のどにしみるようなら、酸っぱいものを排除するなどもできるので、看護師を通して、または、直接言って欲しい、とのことだった。
病棟には、薬剤師の方も常駐されているが、栄養士もまわってくるのは、ちょっとすごいと思う。
でも、考えてみれば、ある程度食べられるようになってきた患者が、なぜ治るのかというと、ちゃんと食べるから治るわけで、病気が治るというプロセスにとって、食事というのは、お医者さんのお薬などと同等以上に重要なのに違いない。
人の身体はその人が食べたものでできている、と言うけれども、どんな食事からでも必要な栄養を選び取って、平常な状態に戻していこうとする生物としての身体の力は、本当にすごいものなんだなあ、と感心してしまう。

いつも、放射線治療の時には、身体につけた目印の線と、治療の機械から出るガイドの光を合わせた後で、顔を固定するお面をつけるんだけど、これって、動かないようで動くこともあるので、実際のところ、毎回チェックしてたりするんだろうか?とひそかに疑問に思っていた。
一応、治療の予定表には、リニアック照合+リニアック外照射になってるんだけど。
それが、今日の治療で、いつもとお面の当たり具合が違うな、という状態で固定されていると、もう一回、放射線技師の方が部屋に入ってきて、お面をつけ直します、ということだった。
なるほど、ちゃんと照合してるんだ、と安心するとともに、お面の違和感が、若干のあごの引き具合だけだったことを考えると、やっぱりかなりの精度で放射線を当てているらしい。

夜、寝る時に横になっていると、ちょっとだけ胃瘻の付近で濡れた感触があって、その時は気にしてなかったが、夜中にトイレに目が覚めたときに見てみると、パジャマが血で汚れていた。
糸で縛ってある付近から出血したようで、量もたいしたことはなく、一時的なものだったようだが、看護師の方にお願いして、とりあえずガーゼを当ててもらった。
確かに、晩御飯の後に身体を動かすと、どういう体勢を取っても胃瘻が痛かったような気がする。
いずれにしても、胃瘻を結んでいる糸が早くなくなるのを待つばかり。

今日の食事

口内炎

数日前に、急いでかんで傷つけてしまった左側の下唇の内側は、やっぱり口内炎になってしまっているので、塗り薬、というか、ステロイド剤で溶いた粉ゼラチン、みたいな口内炎の薬を出してもらって塗っているが、残念ながらすぐには治らない。
ほとんど同じ頃に2回もかんでしまった右側の下唇の内側は、うがい薬でなんとか治ったのに、3回目はさすがにだめだったのかも。
ひもじかったのもあるけれども、唇の内側をかんでしまうのは、急いで食べ物をかむからだと思うので、これ以降、できるだけ、ゆっくりと、かつ、30回はかんでから、食べ物を飲み込むように心がけている。

つくづく思うのは、お医者さんは治るための手段は提供してくれるけれども、やっぱり治るのは自分自身の身体だから、こういう少しの心がけで何とかなるようなものは、自分で防ぐようにしないといけないな、と。
急いでかまなくても、美味しくいただくことはできるので、入院中は、せっかく時間はたっぷりあるんだし、ゆっくりかむことにしよう。

今日も、入院管理をしてくれている腫瘍内科のお医者さんには外出許可をもらっているので、昼過ぎにシャワーを浴びた後で、出かけてみることにした。

放射線照射の影響か、食後しばらく時間がたったり、電話で話をしたり、の時に、口の中が乾燥している感じがするようになってきている。
たまたま今のところ自分の場合は、自動販売機で売っている微糖のレモンティーを飲むと、口中も喉も、すっきりする気がするので、良くそれを買って飲む。
でも、どうせなら、2Lペットボトルとかを買ってきて冷蔵庫に放り込んでおけば、自由に飲めるのでちょっと重いけれどもスーパーで仕入れてくることにした。

放射線治療は通院で行っている方も多いし、そういう意味では他の病気と違って、普通は外出できるし、身体の自由もきくので、その自由を活かさない手はない。

出かける前に、お出かけ先のショッピングモールの情報を見ていると、長崎ちゃんぽんのお店があることがわかって、急にそれが食べたくなったので、晩御飯は、ついでにそれを食べることにした。どっちがついでなのかわからないけれども。
お茶のティーバッグは、昨日の外出で補充してきたので、今日は、お茶代わりに飲めるスープのようなものがあればと思って、食品売り場の棚を、いろいろ物色してみた。
自分の場合は、食べるものがモチベーションにつながるので安直でよろしいけれども、もっと食べるのがつらくなってきたら、なにか別のモチベーションにつながるものを見つけなければならないかもしれない。
そのためには、できるだけ食べ続けることができるように、口腔内やのどの手入れをできるだけしておかないと。

長崎ちゃんぽんのお店は、ネットニュースか何かの記事で、少し方針転換が図られたということを読んだことがあって、それもあって、興味津々だった。
国産の麺の上に、国産の野菜がたっぷり、というメニューの言葉通り、記憶にあるよりもあっさりした味のスープで、なかなかにけっこうな晩御飯だった。

ただ、例によって、胃が拡張した分、胃瘻の部分が引きつれて痛み、妙に前屈みになりながら病室まで退却することになった。

今日の食事(晩御飯は、外出して長崎ちゃんぽんを食べたたため、画像なし)

off

土曜日なので、検査も治療もお休み。

週末は、外出できるようにお願いしてあるので、午後になったら出かけてみることにしよう。
ただ、梅雨明けに伴って気温がすごいことになっているみたいで、今日の予想気温は35度とのこと。
病室にいると、全然意識することはないけれども、せめて3時くらいになって、日が傾き始めてから出かけることにしたい。

胃瘻のところが傷む。昼食後にシャワーを浴びるべく、当ててくれてあったガーゼを外したら、わりと血がにじんだ状態になっていた。
でも、これは、胃瘻のところにガーゼを押し込むようにしてあったので、それで痛かったんだろうか?
お腹が空いて胃が動いたりすると、痛いような気がする。
看護師の方は、今はまだ、糸で結んであるので、一週間くらいして、糸を外せばかなり楽になると思います、とは言ってくれるが。

結局のところ、お医者さんは、確実なセーフティーネットを用意したがるけれども、自分のような患者サイドからすれば、疎にして漏らさず、なものをお願いしたいわけで、そのあたりで需要と供給の齟齬が生じてしまうことになるのだろう。

まあ、実際、今は胃瘻は自分にとっては何の役にも立たないけれども、これから放射線を当て続けたときに、どういう状態になるかはわからなくて、胃瘻を作っておいてよかった、という、つかむための藁に化けるかもしれないので、そこらへんは保険だと割り切るべきなのだろう。
とりあえずは、早く胃瘻の糸が取れることを祈ることにしよう。

やや日が傾き始めた3時過ぎに出かけて行って、ショッピングモールで、日本茶のティーバッグや、コインランドリー用の洗剤を物色した後、晩御飯は、うどんと親子丼のセットを食べた。
念願のナスの浅漬けは思うようなものが見つからなかったので、スーパーのお総菜で、茄子の煮浸しと菠薐草の白和えをさらにお土産に買ってきて、病室で食べた。
揚げ浸しにした茄子と、小口切りにした葱と千切りの生姜の組み合わせは、絶妙。

胃瘻造設に伴って、どちらかというとベッドに寝たきりになっていて、たまっている洗濯物をコインランドリーで処理。
乾燥が30分ではむつかしいかと思ったけれども、意外と乾いていて、パジャマは薄いから大きくても乾くということがわかった。
逆に、厚手のタオルは、小さくても水分量が多いらしく、これを入れるとなかなか乾かないようだ。

今日の食事(晩御飯は、外出して、うどんと親子丼のセットを食べたため、なし)

治療

今日は、放射線科のお医者さんの診察。
先日、頭頸科のお医者さんの診察で聞きそびれた、首の部分のCTについて、もう少し詳しく尋ねてみた。
最初に腫瘤を手術する際に撮影したCTと見比べて、その時にあった3cm×4cmの大きさの腫瘤は手術で取ったけれども、その奥にある1cm程度の腫瘤が残っている状態、らしい。
やはり、この部分にもしっかり放射線を当てて治療していかないといけないです、今回、この部分もしっかり放射線を当てていますし、予防的に、このへんからこのへんまで(鎖骨の上あたりから頬骨の下あたりまで)放射線を当てていますから、とのこと。
IMRTの図のプリントアウトもお願いしたが、まだ手元には届いていないので、それはまた次回ということになった。
自分としては、単純な画面のコピーで十分なんだけれども、もしかして、とんでもなく精密な図面をいただけてしまったりするんだろうか?
すでに、2回放射線を当てているけれども、感覚的には、一回目のシスプラチンが終わって、今日が3回目の放射線、本格的な治療が開始されたんだな、という感じ。

今日の食事

再開

連休で中断されていた放射線治療が今日から再開。

シスプラチンの影響もなんとか遠のいてきた感じで、午後、シャワーを浴びて、少し眠気がしたので、横になってうとうとしたら、すごくお腹が空いた感じがして、数日ぶりに、腸が動く感じがして、お腹が、ぐーっ、っと鳴った。
うーん、これはなかなか良い兆候かも。
ところが、夕方、放射線治療に呼び出されて帰ってくると、喉の痛みがほんの少し増している感じ。
まだ食事に差し支えるほどではないので、晩御飯は美味しくいただいたけれども、こうやって、だんだん傷んでいくんだろうな、という予感。
せめて、うがいだけは念入りにした。

今日の食事