サイト立ち上げ

ずいぶん遅くなってしまったけれども、やっと、このサイトを立ち上げ始めた。誰かの役に立つことがあれば、と思ったので、それらしいドメインネームを取得しておいた。
でも、いつの間にか、文章も食事画像も、けっこうな数になっているので、完全にサイトアップする頃には、今回の治療を終えて、退院していたりするんだろうか?

今朝の朝ご飯の後で、ある程度の固形物が便として出たが、完全にすっきり、という感じではない。看護師の方によれば、抗がん剤の便秘は、それほど長引くことはないとのことだったが、緩下剤を服用して、できるだけ水分を多く取って過ごすようにしなければいけないんだろうな。

なんにせよ、しばらくは点滴ともお別れだから、と思っていたら、昼ご飯の後に、腫瘍内科の先生が様子を見に来てくれて、明日は、胃瘻造設のための診察がありますから、とのこと。もしかして、胃瘻を作ると、しばらく食べられないのでは?と思って尋ねると、案の定、三日間、点滴で水分も栄養も取ります、との、ショックな回答。せっかくチューブレスになったと思っていたのに、また、三日間も、しかも昼夜問わず、紐付きの生活になるなんて。少なくとも、明日までは、口から食べられるので、その間に、ちょっと残っているお菓子などは食べておいてしまわなければ。

今日の食事

外出

今朝の体重は昨日に比べれば少なくなっていた。ベッドの中でストレッチのようなことや、手の指の開閉や足の指の開閉などをやってみたのも、もしかしたら良かったのかもしれない。まあ、良いと思うことを地道にやっていくのがいいんだろうな。
おかげで利尿剤の点滴はなく、3日間腕に付いていた点滴の針(シリコンのチューブ)は無事に撤去された。これで、本格的な点滴とは3週間お別れ。予定では、3週間毎にあと2回、シスプラチンの点滴を受けることになっているが、やっぱり、なんとなくダメージを受けたような感じはする。これが、あと2回あると思うと、憂うつになりかねないけど、まあ、3週間も先のことなんだから、こういうときには、目先のことだけを考えるようにしよう。今日と明日は日曜と祝日だから、何の治療も検査もなく、かつ、チューブフリーだし。

今日は、妻が入院後の様子を見るために来てくれた。
一般病床でいる自分のベッドのまわりや病室の様子、シャワーやコインランドリーなどの設備などを見せて、デイルームで少し自分の治療の進行状況や家の状況などについて話すと、もう病院でいる意味はなくなってしまったので、予定通り、外出して、晩御飯も一緒に食べることにした。
ただ、今朝は朝ご飯の時に大便が出ず、お腹が張った感じで出歩くのがおっくうだったので、ちゅうちょする気分はあったが、自分の気分転換のためにも出かけることにした。

放射線治療を受けているので、紫外線は避けるようにとのことなので、以前娘が買ってくれたストールを首にゆるく巻き、帽子をかぶって出かけた。

数日間、病院で過ごしただけなのに、何となくダメージを受けた感じがするのは、抗がん剤のせいなのだろうか?便秘でお腹が張っているのもあって、あまりてきぱきとは動けないので、のんびり歩いた。まあ、外見からすれば、自分もそろそろおじいさんの域には達しかけているかもしれないので、それを良いことにのんびり歩くことにした。

本当にひさびさに来る美術館をのぞいて、そのあと、少し早めにざるそばと天丼という晩御飯をとった。だが、お腹の中で便が停滞している感じが大きくて、食べたいのに食べきれないような状態で、残念ながらご飯を残してしまった。妻は、ざるそばの代わりにかけそばを頼み、久しぶりにこんな大きなえびの天ぷらを食べたわ、と笑っていた。彼女も、自分と同様にご飯を残していたが、これは体格の差から来るものに違いない。

食事の後、妻を宿泊するホテルに送り届けてから病院に戻ってきた。
病院に戻ってから、お腹の調子が優れないことを看護師の方に話すと、聴診器でお腹の音を聞いてくれてから、少し腸の運動が弱いようには思いますから、寝る前に下剤を持って行きますね、とのことだった。
ひさびさに外出して疲れたのか、よく眠ることができた。途中、小用で2度起きたが、そのうちの2回目にガスと便も少し出たので、お腹も楽になった。

今日の食事(晩御飯は外出して食べたので画像はなし)

停滞

今朝は、なんとなく全身はれぼったい感じがして、もうちょっと尿が出てもいいはずなのにな、という感覚だったけど、案の定、体重が基準体重よりも1kg強増えていて、利尿剤の点滴をしてもらった。
あわせて、お腹もなんとなくはれぼったいというか、胸焼けがするような状態というか、これはきっと、柔らかい状態のうんちがそのままお腹の中でたまっているんだな、という感じだった。
ただ、シスプラチンによる吐き気なのかもしれないので、朝ご飯の前に今朝の分として処方されている制吐剤を飲むことにした。
朝ご飯を食べたら、途中で便意を覚えたのでトイレに行ったら、軟便が出た。ある程度すっきりして、朝ご飯は完食した。

朝ご飯がやや遅かったのもあり、シャワーを浴びて、歯磨きやうがい、一泊二日での帰宅のための手配などをしていたら、いつの間にかお昼になっていた。
お昼ご飯は、美味しく食べられた。やっぱり、ご飯が美味しく食べられるのがなによりも大切な気がする。

午後は、お見舞いの人が来てくれて、他愛ないことをデイルームでしゃべっていたら時間が早く過ぎてしまった。心なしか、昨日よりも、排尿の回数も多いような気がする。気のせいかもしれないけど、やはり、他愛なく過ごしているほうがいろんな意味で体調はいいのかもしれない。できるだけそういう状態を維持できるように、はみがきやうがいはきちんとやらなくては。
午後の大部分の時間をデイルームで見舞いに来てくれた人と過ごしたためか、消灯時間の9時には寝付いてしまい、夜、3度ほど小用に起きたが、それ以外は、朝の6時まで、ほぼ就寝できた。

今日の食事

扁桃腺摘出手術の退院日

摘出した扁桃腺の病理検査の結果が出るだろうという日が、手術から一週間後の今日だったので、それもあって退院日をこの日に設定。

結果として、低分化型の扁平上皮がんだったとのこと。
リンパ球の浸潤も多かったらしいのだが、結局のところ、それがどういう意味を持つのか尋ねないままになってしまった。
組織検査を行ったお医者さんは別にいて、このお医者さんはがんの専門医ではないし、詳しく尋ねても仕方ない、と思ってしまったのかもしれない。
本当は、このお医者さんなりの解釈を教えてもらっておいて、ほかのお医者さんの解釈とつきあわせるという作業を行うべきだった。
「どうせ」とか「仕方ない」とか思わないようにしなければいけない、と反省。

月曜日に手術後の状況確認のために外来を受診することになっているので、その時に、ちゃんとどう解釈するのかを聞かせてもらうことにしよう。

治療に関しては、結局、セカンドオピニオンを受けた病院のうちの一つでお願いすることにしたが、病院間連携という仕組みがあって、お医者さんからお医者さんへFAXで予約を入れてくれるらしい。
いまだにFAX?と思わないでもないけど。
いずれにしても、自分で初診の予約の手続きをしなくても良いのは、ありがたいことだと思うべきなんだろう。

今日の食事(午後に退院したため、夜の食事はなし)

医療ソーシャルワーカー

突然、医療ソーシャルワーカーという人がベッドのところにやってきて、転院されることになっているようですが、まずは先方で初診を受けられるので、すぐ先方に入院されるわけではないですよね?、と尋ねてくるので、状況を手短に話すが、6人部屋(実質3人しかいないが)だと、他にも人がいるので、どうしても詳細に話すのをはばかられてしまう。
こんなところで自分ががんだと公言したくない気持ちがあるのは、逆に言えば、自分に差別意識があるということなんだろうか、と、ちょっと反省もするが、病院って、病気を治すための施設であって、プライバシーはどうしても後回しにならざるを得ないんだろうな、と思う。
個室にいれば、全然違うとは思うけれども。

それにしても、医療ソーシャルワーカーとはいったいどういう人で、どんな立場で、何をしてくれるのかわからないので、後になってみると、いったいあの人は誰?という不気味さに近いものだけが残る。
看護師の方などに尋ねてみると、医療ソーシャルワーカーとは、病院に所属していて、他の病院との連携などに関してうまくいくように調整したりする人らしかった。
自分の場合は、お医者さんが転院という形式で報告していたので、病気が完治しないまま転院する状態だと思ったらしく、何か困っていることがないか、確認に来てくれたようだった。

今日の食事

いつ退院?

一般的な扁桃腺の除去の手術を受けた場合、退院は、手術後5日目くらいのようだが、自分の場合は、左の扁桃腺の内部ががん化していたため、一般的な手術よりも広い範囲組織を掻き取っているから少し長めに入院したほうが良い、と、大事を取って丸一週間(手術日からちょうど一週間)の入院を勧められる。
がん細胞は組織としてもろいので、傷跡が崩れやすい可能性があり、もしそうなると出血してしまうが、そうなった場合でも、入院もしていれば対処しやすいので、とのこと。
まだかなり喉の痛みが残っていて、確かに不安もあるので、おとなしくそれに従うことにした。

今日の食事

医事連携

昨日は22時に就寝、2時に目が覚めて手元にあるポンタールを10cc飲み、アズノールでうがい。
その後、5時40分まで寝て起床後、またアズノールでうがい。
喉の痛みが少なくなっているのかどうか、あまり実感できないので、不安だったり焦ったりする気持ちもあるが、まあいつかは治るよな、といういつものいい加減さで気持ちをとりまとめてしまう。
たぶん、平均して比較すれば、手術後に比べれば痛みは軽減されていると思うが、寝ているときに口の中が乾燥したりするとつばを飲み込むときに痛い。
すると、その痛みのピーク値が今の状態の平均値のように思えて、あんまり痛みが軽減されていない、というふうに感じてしまうことになるんだろう。

朝ご飯は、五分がゆにナスと麩の味噌汁。
久しぶりに温かいものを食べるので単純にうれしい。
40分ほど前にポンタールを服用したので、食べている途中は比較的痛みを感じないが、飲み込むときよりもかみながら舌を動かしているときのほうが痛い。
ただ、食べ終わった後は、喉が全体に重く痛い感じ。
つばを飲み込むと痛い。

午前中に個室を空けて欲しいと言われたので、6人部屋に移動。
手術直後は何かと個室のほうが気が楽だが、手術から4日経つと、まだ喉に痛みは残るものの、基本的に安静にしているだけなので、個室でなくても十分暮らしていける感じ。
周囲の生活音が気になるときは、イヤホンで音楽を聴いているという手があるので、これでかなり共同生活の不愉快さも軽減される感じ。
また、夜は、耳栓を使えば、ナースコールや医療器具の警告音などを免れて、熟睡できる感じがする。

昼ご飯は鶏肉、晩御飯は鰆、だった。
限られた低めの予算の中で、管理栄養士の方はいろいろ工夫されているな、と感心することが多いが、自分が嫌いなものはないからそう言えるのかもしれない。
出される食事は、残さず食べられることを前提に献立が作られていると思うので、もし、ニンジンが食べられない、とか、魚が食べられない、というような人だと、せっかくの食事も食べることができなくて、回復にも支障が出かねないだろう。
病院に入院しないような生活を送る、というのが一番大切なんだろうけど、もし、病院に入院してもできるだけ早く回復するために、何でも好き嫌いなく食べられるような食生活を身につけておく、というのが、意外と大切なことに違いない、と、入院してみて痛感した。

セカンドオピニオンを受けた病院に紹介してもらうことになっているのだが、病院間連携で予約を取った方が、ベッドを空けてもらうとしても優先してもらえると思うので、とのことで、病理検査の結果が出次第、入院中の病院から、転院予定先の病院に連絡を取ってもらうことになった。
そういうシステムもあるんだ、と感心したけど、逆に自分の意思の及ばないところで情報がやりとりされるのも、ちょっと違和感を感じないでもない。それに、優先してもらえるとしても、治療方針が決まっているわけではないので、すぐに入院ということではなく、一度、外来で診察(+先方が必要と思う検査)をして、その結果を受けて、と言うことになると思うんだけど。
ま、でも、せっかくそう言ってもらっているのでお任せしておくことにする。

食事前に鎮痛剤として飲むポンタール

今日の食事

鎮痛剤

昨日は22時に就寝。
3時に目が覚めて、ナースステーションにポンタールをもらいに行って10cc飲み、思いついてアズノールでうがい。
うがいすると、より楽になる感じがする。
その後、6時まで眠って起床後、またアズノールでうがい。
手術の際にいろいろな器具(たとえば実物は見たことがないけど開口器とか)で傷ついたのか、唇や舌も口内炎のような状態になっている部分があるので、アズノールでうがいするときに、そのあたりにもアズノールが当たるように、のどでのうがいだけでなく口先でもくちゅくちゅしてから吐き出すようにしてみる。
アズノールは口内炎にも効くらしいので、少しでも早く治るのではないか、という思いから。
気は心と言うから、きっと早く治るはず。

診察で、できるだけ早く、セカンドオピニオンを受けた病院に紹介してもらって、初診を受けたい旨を話すと、医事連携を使って先方の病院に予約を入れるので、自分では何もしなくて良い、と言われた。
そこまでやってもらえるんだ、という感じで、ちょっとありがたかった。

今朝のご飯も子供用のおやつのような感じ。
昨日の晩御飯がそうめんだったので、今朝はもしかしたらもう少し固形物があるかも、と期待していたので、ちょっとがっかり。
お昼ご飯は冷やしうどん。
ポンタールが食事中に届き、そう言えば飲んでなかったな、と思ったけど、すでに大半を食べ終わっていた。
確かに飲み込むときは痛かったけど、結局、自分の場合は、食欲のほうが痛みを上回っている、ということなんだな、と納得。
昼ご飯の時にポンタールを持ってきてくれるのが遅かったので、晩御飯は、自分からポンタールをもらいにナースステーションに行った。
すると、ポンタールのビンを手渡してくれて、必要なときに自分で飲んでくれ、ということになった。

今日の食事

術後食

朝から食事が出る。
術後食は、基本的に、ゼリーとポタージュ。
配膳係の人が、子供のおやつみたいな食事、といみじくものたまわっていたが、まさしくその通り。

今日の食事(朝と朝の食器、昼の包装と包装を外した昼、夜)