交代

通院の予定はスケジューラに入れて管理しているのが、うっかりスケジュールを設定し忘れたりしていると、あれ?T4製剤がそろそろなくなりそうなのに地元の病院へ行く予定がない、ということになる。
仕方なく病院に電話して、新たに予約を取り直して出かけることにした。
イレギュラーなので、いつものお医者さんとは違う方に診ていただくことになるが、この病院ではT4製剤の処方をお願いするだけなので、あんまり問題ではないだろう、と。
先日の、痛い思いをした血液検査の結果のコピーを持参して、血中の甲状腺ホルモンの値も含めて特に問題はないと言われました、と報告すると、これまで診ていた先生が転勤になるのでこれからは私が担当いたします、とのこと。
扁桃腺除去手術をしてくれたお医者さんなので、ごあいさつできないのが少し残念だったが、それよりも、なんとなく時間の流れを感じて感慨深かった。

血液検査あり

今回は通常の3ヶ月毎の検診だけれども、血液検査あり。
採血はナースか医者しかできないのかと思っていたら、どうやら検査技師の方も採血することができるとのこと。
ただ、基本的に、採血担当の方は上手な方が多いので安心して採血のブースへ。
すると、なにやらよろしくない予感が。
とりあえず自分の左手を見ていた担当の方が、今度は右手もしげしげとながめていて、どうやらこの担当者の方と自分の腕の血管の具合はあまり相性が良くないようで。
まあ、結果は、一回目の針は血管を取り逃がしたため、別の腕の手首から残りの血液を採取するという、ある意味ありがちなことに。
プロセスはともかく、今回の血液検査は、腫瘍マーカーの値も見ておきましょうか、ということで、甲状腺の機能に関連する遊離型T4や遊離型T3だけでなく、CEAやSCCの検査もあった。
現状、T4製剤を毎日飲んでいるので、T4やT3の値は基準値におさまった状態。
CEAやSCCも基準値におさまっていた。ただ、腫瘍マーカーについては、これまでに異常値になったことはなく、明らかに異常な状態ではない、というだけのこと。
診察も、スコープは異常はなく、触診も、うん、問題ないですね、とのこと。
でも、まあ、異常がないのが大切なことなので、では、また3ヶ月後に、とお医者さんと約束して今回の診察は終了。

耳鳴り

放射線治療を受けた病院での診察があったので、それを受けて、地元の病院で、内容の報告と甲状腺ホルモンの処方をお願いするために受診。
こちらのお医者さんにも、最近、また、唾液の出が悪いようなんですが、と伝えたところ、気候のせいかもしれませんね、と。
まあ、確かに、お医者さんとしても、そのれ以外に言いようがないんだろうとは思う。
ただ、体感的には、ここしばらくはかなり悪いような気がするので、お願いして、以前うがいに使っていた「半夏瀉心湯」をまた処方してもらうことにした。
さらに、ダメ元で、最近、ちょっと耳鳴りが気になる旨をお医者さんに伝えてみたが、耳鳴りは睡眠をたっぷり取るくらいで、あまり効果のある治療法がない、とのことだった。
うーん、やっぱり睡眠不足はダメなのか。
ついつい夜更かししてしまうので、睡眠不足気味なのは否めない自分としては、けっこう痛いところを突かれた感じだった。

二日酔い

3ヶ月毎の診察だというのに、ひさびさに飲みに行くメンバーだったので、つい飲み過ぎで、ちょっと早めに目が覚めた段階で、これってやばいかも、的な状態。
ううむ、まだ数時間は眠れるので、とりあえず水をがぶ飲みしてから、もう一度寝る。
ほかの診察ならいざ知らず、口を開けてあーん、的な診察なので、その段階で酒臭いのはいかがなものかと。
水のがぶ飲みが効いたのか、病院に到着する頃には、(たぶん)通常の状態になっていた。
さらに、今日は、めずらしく診察まで待たされたので、お医者さんの前で、口を開けてあーん、とする頃には、酒臭かったりすることはなかったと思う。
予約の時間を過ぎて待たされると、確かにイライラはするけれども、その分、どなたか、長く説明しなければならない方の診察があったのか、緊急度の高い方の割り込みの診察があったということで、自分がほぼ平常状態の生活を送るようになっている今となっては、その方の病状がよい方向に向かってくれればいいな、と思わざるを得ない。
今回は、CTも血液検査もなかったので、喉をのぞいて、鼻からスコープを入れた後、首を触って、順調ですね、ということで診察終了。
何か困ったことはありますか?と尋ねられたので、手術跡のあたりが時々つる、というのと、最近、ちょっと唾液の出が悪いような気もする、というのを言ったけれども、後者に関しては、こまめに水を飲んでくださいね、ということになってしまった。まあ、いずれもお医者さんとしてはどうしようもない事象なんだろうけど。
いつものように、次回は3ヶ月後で、腫瘍マーカーも含めた血液検査をしましょう、ということになった。さらにその次にはまたCTを撮るらしい。
いずれにしても、さっさと診察が終わるのはよいことなので、ではまた3ヶ月後によろしくお願いします、と診察室を辞した。

甲状腺ホルモン剤処方

薬は地元の病院でもらっているので、いつもの甲状腺ホルモン剤の処方をお願いするために受診する。
一応は診察しなければいけないんだと思うので、とりあえずのどの奥をのぞいてくれる。
CTの結果などをお話しすると、ずっとお世話になっているお医者さんはうなずいて、こちらもではまた3ヶ月後に、ということになる。
旅行などに出かけるときに、つい、甲状腺ホルモン剤を保ち忘れて出てしまうことがあって、しまった、とは思うけれども、処方箋なしに薬局で売ってくれるようなものではないので、仕方なくそのまま日程をこなすことになる。数日のことなので、たいしたことはない、とは思うけれども(そもそも、2年ほどは飲まずに過ごしていたので)、やっぱり、なんだか元気が出ないような気もする。面倒だな、とは思うけれども、このくらいの不都合でやっていけるのなら、受忍限度の範囲内と考えるべきなんだろうな。

造影剤付きCT

どういう基準でCTを撮っているのか、あんまり定かではないんだけど、今回は造影剤付きのCTということで、朝ご飯は食べずに病院へ。
担当の看護師の方に、これまで造影剤で気分が悪くなったことがあるか尋ねられて、思わず何度も刺されて痛かったことはあります、とよけいなことを口走りそうになったけど、そこはおとなしく我慢して、大丈夫です、と答えた。
かなり不安だったけど、「ちょっとチクッとしますよ」という言葉を信じていたら、なにやら微妙に血管を探っているような気配はあったものの、すんなりと針が刺さったようだった。
例によって、独特の感覚が全身を通り抜けていって、撮影はすぐに終わり、と思っていたら、すぐには終わりにならずに、次は両手を上に上げて、と言われる。
首のCTだけだと思っていたけど、どうやら肺のCTも撮るらしい。
CTの撮影は、2カ所撮影しても、本当にすぐ終わるので、ほとんどストレスがない。
造影剤を使ったときは水分をたくさん摂った方がよいらしいので、病院内のコンビニに行って、入院の初期によく飲んでいた午後の紅茶のレモンティーを。放射線治療がだんだん進んでくるとこの味もわからなくなってしまったもんな、とノスタルジー的な感傷に浸りながら飲んでいると、飲み干す前に診察に呼ばれる。
いかがですか、と主治医のお医者さんに尋ねられたので、最近首が攣ることがあるんです、とここしばらく気になっていたことを話してみるが、あまりお医者さん的には思い当たる節がないようだった。
首の腫瘤を取るために手術したため、首には、ざっくり切った跡が残っているんだけれども、去年の後半くらいから、そのあたりの神経がつながってきたのか、顎の耳の下あたりを触っても感触が感じられるようになってきた。
腫瘤の摘出を担当していただいたお医者さんからは、手術で神経が切れるけど、3年くらいでまたつながります、と言われていたので、ちょうどその頃かと。
たぶんそのために首が攣ったりするんじゃないかと思うんですが、と言ってみたが、主治医のお医者さんは、今ひとつピンときていないみたいで、たぶんこういうことを言う患者はほとんどいなかったんじゃないかと思う。
まあ、それほど痛痒を感じているわけではないので、首が攣る話はそのままにしてしまって、本日のメインイベントのCT撮影の結果は、首も肺も、再発も転移も見られず、問題はありません、とのこと。
あとは、いつものように、スコープでのどの奥をのぞいて、状況を確認してもらって、診察は終わり。
いつも、何もないとは思っているけど、やっぱり、何もないとそれはそれでほっとする。
次回は、また3ヶ月後。

投薬

甲状腺ホルモンの薬は、たぶん、ずっと飲み続けないといけないんだろうけど、その処方は地元の病院で受けているので、検診に合わせて地元の病院へ。
最初はなんとなく頼りなげにも見えたお医者さんも、ずいぶん落ち着いた感じになってきたな、と思いながら、でも、こちらでは甲状腺ホルモンの薬を処方してもらっているだけなので、ほとんど診察らしいことはなく、お薬出しておきますね、という感じ。
ところで、この病院は院内処方なので、会計を済ませると薬の引換証がもらえる仕組みになっているのだけれども、今日はなぜかそれがない。
もしかしたら、薬を処方するのをお忘れになったご様子。
ずいぶん落ち着いた感じになってきた、と思ったのは、もうちょっと割り引いて考えるべきだったのかもしれないな、と感じつつ、耳鼻科の受付に戻って看護師の方にお話ししたら、さすがに苦笑いだった。

定期検診

いつもの定期検診。
3ヶ月ごとなので、1回ごとに大きく季節が回っているのを感じる。
そういえば入院してた頃はずいぶん暑かったけれども、何度かの冬を経て、今はまた冬の入り口。

主治医のお医者さんが定年退職されてからは、育成のためだと思うけど、おつきの若いお医者さんがスコープで喉を見てくれるようになっている。
やることは同じなんだけど、やっぱりベテランの主治医のお医者さんに比べると、一つ一つの動作に今ひとつ思い切りがない感じがして、それがちょっとした具合で痛かったりにつながっているような気がする。
まあ、でも、こうやってお医者さんは経験を積んでいくんだろうから仕方ないんだろうな。
結果は、いつものとおり何もなく、扁桃腺の跡もきれいです、喉も問題ありません、という感じだった。
でも、スコープで見ているときに、主治医のお医者さんが、これは、と言いかけて、ああ汚れですね、と納得されていたのが印象的で、たぶん痰がからんでいたとかだと思うけど、そのめざとさみたいなのに安心させられたような感じだった。いつも何もなしで終わっているけど、もし何かあっても、このめざとさでちゃんと見つけてくれるんだろうな、と。

次回は3月に造影剤付きのCT。
9月に血液検査をしていて、その結果がどうやら6ヶ月有効らしく、その6ヶ月ぎりぎりに入るような日程での予約になった。
造影剤は一度、痛い目にあっているので、今度は無事なことを祈るばかり。

こちらもお久しぶり

放射線治療を受けた病院での診察を受けて、扁桃腺の摘出手術を受けた近くの病院にも受診。
薬の処方と投薬は近くの病院でお願いしているので、以前から飲み続けている甲状腺ホルモン剤の処方と投薬を主目的として。
肺のCTで問題がなかったことをお話しして、血液検査の結果のコピーも示す。
一応、のどの状況ものぞいてくれて、では、甲状腺ホルモン剤を処方しておきます、ということに。
そんな感じなので、診察はすぐに終わるけれども、すぐに終わるのは、望ましいことかと。
次回は、また3ヶ月後なので、甲状腺ホルモン剤は90日間処方していただいた。たぶん、これはずっと飲み続けることになるのかな。

肺のCT

三ヶ月ぶりの診察。
今回は、血液検査と肺のCTを撮るとのことで、少し早めに再来受付。
そのまま血液検査の受付に回って、いつものようにどきどきしながら採血してもらう。
ちょっと線の細い男性の方だったので、大丈夫かな、と少し不安だったが、慎重に血管を確かめた後で、大きめのシリンジの注射でぶっすり。
本当に、ちゅー、っという感じで血液を吸い上げて終わり。
今回は内出血もなさそうで、やっぱりちょっとうれしい。

次にCTの受付に移動してしばらく待っていると、名前を呼ばれて撮影室へ。
もしかして、肺のCTって撮られるのは初めてかもしれない。
肺なので、バンザイの格好で、息を吸ってー止めてください、というアナウンスを聞くことになる。
いつも一回くらい予行演習みたいなのがあるのは、あらかじめ、ちゃんと撮れるかどうかを確かめてから、本番撮影をしているんだろうか。
なんにしても、撮影はいつものようにすぐに終了。
朝一で来てるのもあるけど、診察さえなければ、ほとんど待たされることがない。

でも、今回も診察はわりと早くて、CT撮影が終わって、30分ほど待っていると診察室に呼ばれた。
診察室に入って、主治医のお医者さんの第一声が、肺のCTは問題ありません、転移はないです、とのこと。
たぶん、患者サイドが一番興味があるだろうことを真っ先に伝えようとしてくれたんだろうな、とちょっと感動する。本当にこのお医者さんは良い方なんだな、と改めて思う。

最近のいつものように、若いお医者さんが、スコープで扁桃腺の跡とのどの奥をのぞいてくれて、診察は終わり。
ただ、血液検査の項目のうち、腫瘍マーカーと甲状腺ホルモンの値の結果だけまだ出ていないとのことなので、また呼ぶのでもう少し待っていてね、とのこと。
待合室でもうしばらく待っていると、30分ほどしてまた呼ばれて、SCCはほんのちょっと高めだけどどうこう言う値じゃないし、T3はほんのちょっと低めだけどこちらもそのままでいいでしょう、とのこと。

結局、いつもの通り、無事に終了。
毎回、何もないとは思っているけど、やっぱり、本当に何もないとほっとする。