造影剤付きCT

どういう基準でCTを撮っているのか、あんまり定かではないんだけど、今回は造影剤付きのCTということで、朝ご飯は食べずに病院へ。
担当の看護師の方に、これまで造影剤で気分が悪くなったことがあるか尋ねられて、思わず何度も刺されて痛かったことはあります、とよけいなことを口走りそうになったけど、そこはおとなしく我慢して、大丈夫です、と答えた。
かなり不安だったけど、「ちょっとチクッとしますよ」という言葉を信じていたら、なにやら微妙に血管を探っているような気配はあったものの、すんなりと針が刺さったようだった。
例によって、独特の感覚が全身を通り抜けていって、撮影はすぐに終わり、と思っていたら、すぐには終わりにならずに、次は両手を上に上げて、と言われる。
首のCTだけだと思っていたけど、どうやら肺のCTも撮るらしい。
CTの撮影は、2カ所撮影しても、本当にすぐ終わるので、ほとんどストレスがない。
造影剤を使ったときは水分をたくさん摂った方がよいらしいので、病院内のコンビニに行って、入院の初期によく飲んでいた午後の紅茶のレモンティーを。放射線治療がだんだん進んでくるとこの味もわからなくなってしまったもんな、とノスタルジー的な感傷に浸りながら飲んでいると、飲み干す前に診察に呼ばれる。
いかがですか、と主治医のお医者さんに尋ねられたので、最近首が攣ることがあるんです、とここしばらく気になっていたことを話してみるが、あまりお医者さん的には思い当たる節がないようだった。
首の腫瘤を取るために手術したため、首には、ざっくり切った跡が残っているんだけれども、去年の後半くらいから、そのあたりの神経がつながってきたのか、顎の耳の下あたりを触っても感触が感じられるようになってきた。
腫瘤の摘出を担当していただいたお医者さんからは、手術で神経が切れるけど、3年くらいでまたつながります、と言われていたので、ちょうどその頃かと。
たぶんそのために首が攣ったりするんじゃないかと思うんですが、と言ってみたが、主治医のお医者さんは、今ひとつピンときていないみたいで、たぶんこういうことを言う患者はほとんどいなかったんじゃないかと思う。
まあ、それほど痛痒を感じているわけではないので、首が攣る話はそのままにしてしまって、本日のメインイベントのCT撮影の結果は、首も肺も、再発も転移も見られず、問題はありません、とのこと。
あとは、いつものように、スコープでのどの奥をのぞいて、状況を確認してもらって、診察は終わり。
いつも、何もないとは思っているけど、やっぱり、何もないとそれはそれでほっとする。
次回は、また3ヶ月後。