根治を目指して

今週末は、一泊二日で帰宅予定なので、それにむけて放射線治療をルーチンでこなしている感じ。
今のところ、まだ鎮痛剤なしで口からものを食べることが出来るので、あと二日間、できるだけ喉などをケアして、食べられる状態を維持したい。

いつもは金曜日の頭頸科の診察が、なぜか今日に変更になった。
たぶんお医者さんが、明日は出張か何かで忙しいんだろう。
まだ喉の腫れもそれほどひどくはないことを確認して、お医者さんが、ちょうど半分終わったところですから、後半もがんばっていきましょう、と言ってくれた。

もちろん、根治を目指してがんばらなくては。そのために入院しているのだから。

今日の食事

口腔保湿スプレー

昨日も結局、夜は胃が痛くて、鎮痛剤をもらって飲んだ。
胃瘻が傷む、というよりは、いわゆる胃潰瘍の痛みのような感じ。
鎮痛剤を飲むと、痛いけれども、なんとか寝られる状況ではあるので、まあ、こらえどころなのかもしれない。

今日は、歯医者さんと、放射線治療。
歯医者さんの予約はもう少し先だったのが、知覚過敏の歯が少ししみるようになってきたので、予約を前倒しにしてもらった。
知覚過敏のケアをしてもらって、後は口腔内のチェックと、歯の掃除。
だいたいきれいに磨けていますよ、とは言ってもらうが、今回は少し歯垢が残っていたようで、やっぱり歯磨きだけはていねいに続けなければ。

そのあと、少しして、放射線治療にも呼ばれた。
最近、午前中に放射線治療も終わってしまうことが多いので、午後からゆっくり過ごせてうれしい。
ネットを見たり、うとうとしたり、ノートPCで持参している映画を見たり、で過ごしていると、放射線治療で受けたダメージがほんの少しだけ回復するような気がする。
もちろん、うがい薬によるうがいと、口腔保湿液のスプレーは欠かせないけれども。

今日の食事

腹壁が厚い、とは?

ここのところ、放射線治療がいつも朝一番で、残りの一日、ゆっくり過ごせて、それはそれで良いかも。

今朝、2時頃に、あまりに胃が痛いので、結局、看護師の方にお願いしてアセトアミノフェンの薬を痛み止めとして出してもらった。
腫瘍内科のお医者さんが、疼痛時の処置としてカルテに残してくれてあったようなので、すんなり出してもらえたが、もしそれがなかったら、看護師の方も勝手に薬を出すわけにはいかないだろうし、こういう時はいろいろ大変なんだろうな、と思いつつ、でも、痛いので。
痛み止めを飲んだからといって無痛になるわけではないけれども、痛みのレベルは下がって、眠れるくらいにはなるので、それから後はけっこう眠ることができた。
朝6時に起きたときには、ちょっと汗をかいていて、体温は35.9度だった。

放射線治療が終わってしばらくすると、腫瘍内科のお医者さんがやってきて、やっぱりだめだったですねー、とにっこりされていた。
胃薬自体は効いていないということはないと思うので、そのように言うと、たぶん胃の位置とかがあって痛くなっていて、穴が開いていたりということはないと思うので、でも、念のためにレントゲンを撮ってみますね、とのことだった。
本当は、こんなに痛いのなら、胃瘻を外してしまいたいくらいなのだが、これからますますのどが痛くなって、食べられなくなる可能性があるので、せっかく作った胃瘻だしなんとかだましだまし共存するしかないのかな。
何事もなく胃瘻が作れる人もいるみたいで、そういう人がうらやましい。

午後には、放射線科のお医者さんの診察。
食事が摂れているかという話になり、体重があまり減っていないので、本当はもっとやせたいんですけどね、というと、治療中はやせないようにしてください、と指摘された。
お医者さん曰く、放射線を当ててダメージを受けて、そこから回復するときに、やはりエネルギーは必要なので、治療中はダイエットとか考えてはだめです、治療中に太るっていうことはないですから、と。
確かに、休日に外出した際に、プリンとかナッツとか飴とかお菓子とかけっこういろいろ買い込んできて、食事のあいまに食べているけれども、それが許容されるというか、むしろ推奨されるというのは、自分にとってはありがたいことかと。
ただ、確かに、のどの痛みがまだそれほどではないのでこういうことも出来るけれども、今後、ますますのどへのダメージが大きくなってきたら、やっぱり口から食べること自体がきびしくなってくるのかもしれないな。

夕方、腫瘍内科のお医者さんがやってきて、レントゲン写真で見たところ、腹壁がかなりぶ厚いので、それで胃瘻の器具の胃壁への当たりがきつくなっているのではないか、とのこと。
腹壁が厚い、というのは、つまり、デブ、ということですかね?と尋ねてみたが、いつものようににっこり笑って、胃瘻の器具は一種類しかないので、もっと腹壁が厚いと作れない人もいるんですよ、と、うまくはぐらかされてしまったような気がする。
これだけ痛かったりすると、むしろ、作れないほうが良かったのかも、と思ってしまうけれども、少なくとも昼間は痛みがましになっているような気はするので、いずれ何とかなるのかもしれない。
というか、何とかなって欲しい。

今日の食事

胃瘻が痛い

それにしても、胃瘻のところが痛い。
特に、夜中、1時~2時頃、痛さで目が覚める。
引きつれると言うよりも、きりきり痛い。
錐よりはすりこぎでこね回されている感じ。
特に出血しているということもないので問題はないと思うんだけど、思わず息を止めてしばらくの間思わず顔をしかめるくらいは痛いので、せめて痛み止めをもらったほうがいいんだろうか。
今日、腫瘍内科のお医者さんが見に来てくれたら相談してみよう。

のどが痛いのは、まあ、治療しているから仕方ないな、と思えるんだけど、胃瘻が痛い、というのは、全然本質じゃないので、ちょっといらだってしまう。

腫瘍内科のお医者さんが、とりあえず胃薬を出すので、今夜様子を見て欲しい、とのことだった。
確かに、胃薬を飲むと、全体的に胃瘻のあたりが痛いのが押さえられるような気がする。
痛くて目が覚めるのは夜中の1時とかなので、どうなるのかが興味深いところではあるけど。

今日の食事

飲料

週に一回の体重測定。
先週とほぼ同じ。
入院直後からは少しやせたけれども、その時は自他共に認める体重過多の状態だったので、このくらいがちょうど良いかと。

ただ、これから食べづらくなったりとか、基本的にやせる方向にある治療なので、あんまりやせることは考えないでくださいね、と看護師の方やお医者さんがみんな口をそろえていってくれるのは、ある意味、ちょっとうれしいかもしれない。
このあいだから、食べやすさを優先して、ご飯を全粥にしてもらっているけれども、看護師の方からは、その分ちょっとカロリーが少なめなので、お菓子とかで補ってくださいね、という、ある意味、夢のような言葉もいただいているので、できるだけ口から食べられるように、うがいや保湿を心がけよう。

けれども、昨日買ってきた弁当を食べながら、いかにも甘塩辛そうなタレがかかっているご飯なのにあんまり味を感じないのは、やっぱり塩味を初めとして、味全体に関して感じにくくなっているせいなのではないかな、と思っていた。

うまみは最後まで残る、という話しも聞いたことがあるし、嗅覚=香り、はほとんど放射線治療の障害を受けないとのことなので、アイスコーヒーとかどうなんだろう、と思って1L入りのガラスのピッチャーとアイスコーヒー用の水出しコーヒーを買ってきてみた。
ここしばらく愛用している午後の紅茶が甘すぎるような気がし始めているので、うまくいくようなら水出しアイスコーヒーをのどを潤すためのメインの飲み物にしようかと思っている。

なんとなく、今週末は、のどの回復が思わしくないような気がする。
もしかしたらこのままのどに滲みるようになってしまうのかもしれない。
まあ、最悪、胃瘻から栄養補給も可能なのだし、そこらへんは、あまり突き詰めて考えずに、回復しなかったらしなかったときのことで、なるようにしていけばいいとは思うけど。

今日の食事(晩御飯は、外出先でヒレカツとえびフライの盛り合わせ定食)

映画鑑賞

看護師の方に、映画を見に行くのもいいと思いますよ、と言われて、上映スケジュールを調べてみると、映画の日だから入場料が安い。
なので、いつもの週末のお出かけよりもかなり早めに出て、見そびれていた映画を見ることにする。
映画自体の感想はこのblogの範疇ではないので割愛することにして、映画の後で、マグロ丼とそば、という遅めの昼ご飯を食べて、晩御飯のお総菜とお弁当を買って、病室に戻る。
基本的に冷房が効いているところにしか行かなかったけれども、それでもけっこう汗をかいていて、きっと一年中で一番、実効的に暑い時期なんだろうな、今が。

今日の食事(昼は外出先でマグロ丼とかけそば、夜は買ってきた帆立弁当と三色ナムルのお総菜)

やっと週末

今日は、状況把握のための採血と、頭頸科のお医者さんの診察と、放射線治療。

朝、看護師の方が回ってきて、採血してくれたが、同室の他の人のところでも採血を行った際に、まだまだ新人なので一回ずつが真剣勝負です、とおっしゃっていて、とたんに不安になってしまった。
できるだけ気にしないようにしたが、案の定、二本分採血するために交換するときに、すみません、ちょっと外れちゃったかも、と言われて、どうやら血管から針が抜けてしまったらしい。
そのまま針でもう一度血管を探ってなんとか無事採血してもらったが、かなり汗が出てしまった。
自分はどうも血管がわかりにくいらしく、点滴では常に複数回刺されて、採血でもいつも怖い思いをするんだけど、どんなに新人でも自分からそう言うのはやめて欲しい、と思った次第。
別の看護師さんと、点滴を交換するときに話をしていると、やっぱりそういう看護師に対する信頼感みたいなのは大事なんですよ、とのことで、この人で大丈夫かなーと思われてしまうと患者さんの血管が収縮してしまって血管に逃げられるということが本当にあるんですよ、とおっしゃっていた。

放射線治療を受けると、一回毎に、扁桃腺の周辺にダメージを受けてるな、という感じがする。
今日の治療が終わると、あと2日間はおやすみになるのが、うれしいというか、ホッとする。
放射線治療後ののどは、滲みるところまではいってないけど、もういつ痛くなってもおかしくないような感じ。
土日にどこまで回復できるんだろうか。せめて、口腔内保湿スプレーと保湿マスクで多少なりとも保湿しながら土日を過ごすことにしよう。

今日の食事

全粥

今朝は、たぶん、夜中に、胃瘻のあたりが痛くて何度か目が覚めてしまった。
朝になるとある程度収まっているので、胃が動くときに痛かったのかもしれない。
目が覚めたときには、看護師の方を呼んで鎮痛剤をもらおうかとも思ったけど、結局睡魔に勝てずに眠っていたので、逆に、それほどは痛くなかったということなんだろうか。

胃瘻のところにはさんであったガーゼには血だけでなく膿みっぽいものも染みているようだった。
看護師の方は、とりあえず、午後のシャワーを浴びて、その後の状況を見てどうするか考えましょう、とのことだったが、シャワー後の胃瘻は特にひどい状況でもなかったので、できればそのまま乾燥させて、さらに何か浸出液があるようなら、またガーゼを当てましょうということになった。

口の中の乾き感がだんだん強くなってきているので、試しに、今日の晩御飯から、ご飯を全粥に変更してもらった。
ご飯の時は、おかずとして付いてきている味噌汁やすまし汁を一緒に飲みながら食べることがほとんどだったが、全粥だとそんな必要もなくすごく食べやすい、という感じを受けた。
やはり、唾液の分泌はかなり減ってきているようだ。
口の中を保湿して、常に濡れた状態にしておけば、少しでも細胞の修復が進む、というお医者さんの言葉だったので、お茶と口腔保湿用のスプレー、うたた寝するときや夜寝るときには必ず保湿用のマスクをしているが、なんとか今週末までは普通に外食できそうなのは、その成果だと信じたい。

今日の食事

週末が見えてきた

放射線治療を受けて、その後、横になってうとうとしたり、夜間に寝たりしている間に、口腔の状態は少しだけ回復する。
寝ている間の、マスクのおかげなのか、今朝の回復度合いは、いつもより少しだけ良いような気がする。
まあ、実際のところはわからないけれども、そうやって、いい感じ、と思うことも大切だと思うので、あんまりは突き詰めて考えないことにしよう。

朝ご飯を食べた後で、ベッドで横になってうとうとしていると、消化器外科のお医者さんが来られて、胃瘻の抜糸をしましょう、と、ぱちんぱちん、と3カ所くらい切って、糸を抜いてくれた。
瞬間、やっぱり痛かったものの、すぐに、なんとなく楽になったようか感じがする。
少なくとも大きく息を吸ったり、お腹に力を入れたりしても、引きつるような痛みはなくなった。とりあえずはめでたい。

夜、腫瘍内科のお医者さんがのぞきに来てくれて、金曜日にまた血液検査をして、その結果が悪くなければ、週末はお出かけしても良い、とのこと。
やっぱり、ずっと病院でいると、気が滅入ってしまいがちなので、可能ならば外に出るようにしたい。

今日の食事

保湿

昨日の放射線治療の後でも思ったが、今朝もうがいをしていると、最初は塩辛く感じたうがい薬が、あまり塩辛くなく、むしろ、ほんの少し酸味を感じるようになっている気がする。
これは、ひょっとしたら、すでに塩辛い味が感じにくくなってしまっているということなんだろうか。
週末に食べた長崎ちゃんぽんも、ファーストフード的なレストランにしては意外と塩辛くない味だな、と思ったけど、すでに塩味に鈍感になっていたのかもしれない。
客観的に味がどのくらい感じていないかを示すのは難しいが、何か指標になるようなものを定期的に食べて、味覚がどのくらい変化しているか確認すると、現状認識に役立つかもしれない。そんなものってあるんだろうか?

今日は放射線治療以外に、放射線科のお医者さんの診察があった。
前回お願いしていた、治療計画の図をプリントアウトしてもらったが、本当に細かく考えて放射線を当ててくれているが、これも、コンピュータがあってこそ、こういうことができるんだろうな、と思った。
仕組み的に、放射線の強度そのものを時間軸方向で細かくコントロールするのは難しいだろうとは思う。
放射線治療の機械は、放射線を出すところが、ぐるっ、と身体を一周して、身体のいろいろな方向から放射線を当てるようになっている。
その放射線を出す面に細かいぎざぎざのパターンが出るようになっていて、一周回る間に、細かくパターンが変化して、その時に出る放射線を遮っているようだ。
結果的に、ぐるっと一周放射線を当てたときに、必要なところには当てて、不要なところにはなるべく当てないような絞りのパターンを考えるのだろう。
昨日、照合の時に不都合があったらしく、お面のつけ治しがあったことをお医者さんに話すと、1mmの精度で設計しているので、毎回、照合の時に合わせているんですよ、とのことだった。
ただ、呼吸による動作などでのある程度のずれはやむを得ないので、3mm程度はずれても大丈夫なように広めに照射している、とも教えてくれた。
自分が放射線治療のエキスパートになっても仕方ないのだが、なかなかに興味深い話ではあるので、また、次回の診察の時に、いろいろとうかがってみることにしよう。

お医者さんから、放射線で傷ついても、粘膜は少しでも補修しようとするので、粘膜が乾かないように湿った状態でいるように、保湿をしっかりしてください、とのことだったので、さっそくマスクを買ってきて、寝るときには着用してみることにした。
細々気をつけてみても、毎日、放射線の有無を言わさぬ力でダメージを与えているので、悪い方向に進むことは間違いないんだろうけど、少しでもそのダメージを補修できれば、少しでも長い間、味覚を維持して、口から食べることができるのではないか、と思うので、セルフケアに励むことにする。

今日の食事