セカンドオピニオンをどこで受けるのか

首の腫瘤摘出手術を受けた病院は、がんの専門医とされているお医者さんは在籍されていないようで、今後、どこでどんな治療を受けるにしろ、一度、セカンドオピニオンという形で確認して欲しい、と妻から強く言われた。
自分は、あんまり考えずに、このまま扁桃腺の摘出手術も受けてしまって、後は大学病院くらいで放射線治療を受ければいいかな、と漠然と考えていたが、少しでも納得感のある治療を受けるために、実績が多い病院で話を聞いて欲しい、というのが彼女の言い分だった。
原発巣はPET/CTで明らかになっているので、さっさと扁桃腺を取ってしまいたい、という気持ちがあり、軽い言い争いになってしまったが、娘に、一番お父さんのことを心配しているのがお母さんなんだから、けんかしてはだめでしょ、と説教されてしまったので、仮で予約していた手術の日程はキャンセルして、セカンドオピニオンを受けられるところを探すことにした。

情報サイトなどを参考に、中咽頭がん(ほぼ扁桃腺が原発巣であることが確実だったので)に関する事例数が多いところを選んだ。
並行して、名医を紹介するというサービスにも電話してみた。これは、入院給付金について相談した際に、生命保険会社の方から紹介されたもので、よければ参考に、とのことだった。
受付の方の対応は丁寧ですぐに受付の方にこちらの状況も理解してもらえたが、サービス自体が、お医者さん側で受け入れてくれることを確認してから紹介する、というものだったので、ゴールデンウィークをはさんでいる関係もあって、紹介してもらえるまでに1ヶ月以上はかかるだろう、とのことだったので結局利用しなかった。
インターネット上で検索すれば、ほとんどの情報を入手することができる。入手した情報を取捨選択して並べ替えるという手間はかかるが、そのほうが、自分が納得できる情報を入手できる可能性が高いのではないかと思う。

事例数に関する情報サイトを参考にして選んだ2つの病院に電話してみたが、最初の病院は、セカンドオピニオンの受診には、ゴールデンウィークをはさんでいることもあって、4週間はかかります、との返事だった。
受付の方に悪意は全くないと思うが、自分にはその返事がかなり素っ気なく響いて、期間がかかるというのもあるが、なんとなくここでセカンドオピニオンを受けることは歓迎されていないんだな、というふうな印象を受けてしまった。

もう一つの病院は、まずはセカンドオピニオンのために患者様が用意されている資料を送っていただき、内容を確認して、ふさわしいと思われる医師の予約を取るようにいたします、とのことだったので、遠隔地なので宅急便で送ることにした。

セカンドオピニオンはなんとなく2つお願いしようと決めていたので、もうひとつ、違う方角の病院を選んでセカンドオピニオンの申し込みに行った。
ここも、今回は資料を預かって、検討会にかけた上で、セカンドオピニオンを受診してもらえる日を改めて連絡する、ということだった。
受付の方に、実際に自分を受け入れてもらえるのかも知りたいのだが、と尋ねると、セカンドオピニオンの中で、受診が可能か、どういう治療になりそうか、を先生に尋ねて判断して欲しい、とのことだった。
この病院はセカンドオピニオンの受付が郵送ではなく、窓口への持参が必要だったので、病院まで出かけていったが、その際に、できるだけ早く、と無理を承知でお願いしてすると、たまたま持参した翌日が検討会なので、翌々日には予約できると思います、とのことだった。
その言葉の通り、翌日には連絡があり、明日の10時に来てください、とのことだった。