セカンドオピニオンを受ける前に、自分が尋ねたいことを箇条書きにまとめてみた。
その前提として、自分の現状がどうなのか、という理解は一番大切と思われるので、それもまとめて、その部分は、余裕があれば主治医のお医者さんに内容を確認してもらうほうが良いだろう。
自分の現状についての理解と、さらに、自分画家確認したい内容を列挙しておけば、セカンドオピニオンで聞きそびれる可能性は低くなると思う。
セカンドオピニオンは自費診療になり、それなりの金額がかかるので、時間内に聞きたいことが聞けなかったとか、後で聞きそびれていたことに気がついた、ということがないように、それなりの準備をしておくべきだと思う。
自分は、この内容を妻にも見せて、他に確認したいことがあるかを尋ねておいた。
最後の項目の、免疫療法についての質問は、彼女が確認して欲しい、ということだったので追加した。
セカンドオピニオンの件に限らず、妻と話すと、いろいろ質問されて、たまには自分にはわからない内容もあって、いらいらさせられることもあるが、答えられない、ということは、自分にも理解できていない、ということだから、できるだけ怒らないように、後で調べたり主治医に尋ねたりして返事するようにした。
とは言うものの、そういう質問をされると、やっぱり、いらっ、とはしてしまう。
現状に対する理解
- PETの診断からは、左の扁桃腺がん。
- さらに、左の頸部に転移があり、今は、転移部分を切除した状態。
今後の治療についての主治医の方針
- 扁桃腺を手術で取り、組織検査を行って原発巣を確定する。
- 左の扁桃腺だけでなく、右の扁桃腺も同時に取る。
- その後、放射線治療と抗がん剤治療を行う。
- ただし、放射線治療は設備がないため主治医のいる現在の病院では受けられず、例えば、他の病院で放射線治療を受けながら、主治医の元で経過を観察してもらうことになる。
セカンドオピニオンとして教えていただきたい内容
- この方針以外の治療の可能性と、それらのメリット・デメリットを知りたい。
- 扁桃腺は表面的にはがんと特定できる病変はない。手術で切除する際に、がん組織が見つかる可能性もあると思うが、その際に、がんの専門医による手術を受けたほうが、切除範囲についての適切な判断がされるの可能性が高いのではないか?
- 今後の治療を一貫して受けることができないのであれば、今の段階でそれが可能な病院に転院したほうが良いのではないか。(今の病院のメリットは、手術待ちの時間が短く(4月28日の手術を提案してもらっていた)、5月の連休明けには手術をしてもらえる可能性が高い。)
- 抗がん剤と放射線治療以外に、免疫療法についての情報をサイトで見たが有効なのか?有効であるとして、それを受けられるのか?
今回のセカンドオピニオンで尋ねたかったのは、今かかっている病院にはがん専門のお医者さんはいないが、そのまま扁桃腺除去の手術を受けていいのか、というのが一番大きかった。
一カ所目のセカンドオピニオンを受けた病院のお医者さんの意見は、扁桃腺除去の手術は日本中どこで受けても同じで、逆に、がんとして扁桃腺を取るのなら、首のリンパ節もふくめてそこらへんをごっそり全部取ることになる、とのこと。
つまり、まだ原発巣が確定していない段階で、組織検査のための扁桃腺の摘出なので、日本中どこで手術しても同じということになる。
さらに、扁桃腺除去の手術後、ここで引き受けてもらえるのか?という問に対しては、もちろん引き受けないということはないが、放射線治療の間は退院して通ってもらうことになる、とのこと。一時的な住居を借りるなどが必要かもしれないというのは覚悟していたが、お医者さんはそれに続けて、もし遠距離から通ってもらうとすると、つい必要な検査のうち、必須でないものについては、遠距離だからと思って遠慮してやらずに済ませてしまうようなことがあり、後で後悔したこともあるので、当病院ではなく、できれば家の近くで治療を受けたほうが良いのではないか、とおっしゃっていた。
お医者さんがセカンドオピニオンを実施するに当たって、詳細に検討してくれていることは伝わってきたが、お医者さんとしては、自分の治療を受け入れることについてはある程度否定的に考えていることがわかった。
少し残念な気持ちはしたが、逆に考えれば、遠距離で治療を受けるのはそういうネガティブな要素もあるということをはっきり示してもらえたことは、大きな成果と考えるべきだろう。
漠然と、遠距離でも、なんとか通えたりするのではないか、と思っていたところはあるが、もう少しちゃんと考えなければいけない、と思った。