転院先の予約

今日は、転院先の病院の予約を取っておいてもらえる予定の日だったので、今、かかっている病院の外来へ。

結果、6月12日に、セカンドオピニオンを担当してくれたお医者さんの予約が取れたということなので、予約表などのFAX(やっぱり今どきFAXとは思ってしまうけど)を一式、手渡してもらった。

ついでに、気になっていた、低分化型の解釈について、お医者さんに尋ねてみたけど、特に解釈というのはなさそうで、低分化型であるということを受けて、先方では抗がん剤の種類を変えたりはするかもしれないが、とのこと。
リンパ球の湿潤がある、ということに関しても、もともと扁桃腺はリンパ器官なので、リンパ球ががん化してるというようなことではない、とのことだった。

今の病院の若いお医者さんに、来週また来てね、とお誘いを受けたんだけど、どうやら血液検査をするらしい。
4月に腫瘍マーカーを調べたときにはあんまり上がってなくて、正常値の範囲内だったので、もう一度検査をしてみるとのこと。
これは初めて聞いた情報。
病名を告知するのなら、それと同時に、検査の数値結果なども全部教えて欲しい、と思ってしまった。
できれば、それをどう解釈するのか、まで教えてもらえると一番良いけど、さすがにそこまではむつかしいのかもしれない。
ただ、このお医者さんはまだそれほど経験を積まれているというわけではないので、そういう意味で難しかったのかもしれない。
同じ病院のお医者さんでも、他のお医者さんは組織検査の結果などを、お願いするまでもなく積極的に印刷して手渡してくれていたので。

たぶん、低分化型というのは悪い情報のような気がするけど、逆に、腫瘍マーカーが上がってなかった、というのは良い情報のような気がする。
実際には、一つ一つの事象に一喜一憂しても仕方なさそうだけど。

扁桃腺摘出手術の退院日

摘出した扁桃腺の病理検査の結果が出るだろうという日が、手術から一週間後の今日だったので、それもあって退院日をこの日に設定。

結果として、低分化型の扁平上皮がんだったとのこと。
リンパ球の浸潤も多かったらしいのだが、結局のところ、それがどういう意味を持つのか尋ねないままになってしまった。
組織検査を行ったお医者さんは別にいて、このお医者さんはがんの専門医ではないし、詳しく尋ねても仕方ない、と思ってしまったのかもしれない。
本当は、このお医者さんなりの解釈を教えてもらっておいて、ほかのお医者さんの解釈とつきあわせるという作業を行うべきだった。
「どうせ」とか「仕方ない」とか思わないようにしなければいけない、と反省。

月曜日に手術後の状況確認のために外来を受診することになっているので、その時に、ちゃんとどう解釈するのかを聞かせてもらうことにしよう。

治療に関しては、結局、セカンドオピニオンを受けた病院のうちの一つでお願いすることにしたが、病院間連携という仕組みがあって、お医者さんからお医者さんへFAXで予約を入れてくれるらしい。
いまだにFAX?と思わないでもないけど。
いずれにしても、自分で初診の予約の手続きをしなくても良いのは、ありがたいことだと思うべきなんだろう。

今日の食事(午後に退院したため、夜の食事はなし)

医療ソーシャルワーカー

突然、医療ソーシャルワーカーという人がベッドのところにやってきて、転院されることになっているようですが、まずは先方で初診を受けられるので、すぐ先方に入院されるわけではないですよね?、と尋ねてくるので、状況を手短に話すが、6人部屋(実質3人しかいないが)だと、他にも人がいるので、どうしても詳細に話すのをはばかられてしまう。
こんなところで自分ががんだと公言したくない気持ちがあるのは、逆に言えば、自分に差別意識があるということなんだろうか、と、ちょっと反省もするが、病院って、病気を治すための施設であって、プライバシーはどうしても後回しにならざるを得ないんだろうな、と思う。
個室にいれば、全然違うとは思うけれども。

それにしても、医療ソーシャルワーカーとはいったいどういう人で、どんな立場で、何をしてくれるのかわからないので、後になってみると、いったいあの人は誰?という不気味さに近いものだけが残る。
看護師の方などに尋ねてみると、医療ソーシャルワーカーとは、病院に所属していて、他の病院との連携などに関してうまくいくように調整したりする人らしかった。
自分の場合は、お医者さんが転院という形式で報告していたので、病気が完治しないまま転院する状態だと思ったらしく、何か困っていることがないか、確認に来てくれたようだった。

今日の食事

いつ退院?

一般的な扁桃腺の除去の手術を受けた場合、退院は、手術後5日目くらいのようだが、自分の場合は、左の扁桃腺の内部ががん化していたため、一般的な手術よりも広い範囲組織を掻き取っているから少し長めに入院したほうが良い、と、大事を取って丸一週間(手術日からちょうど一週間)の入院を勧められる。
がん細胞は組織としてもろいので、傷跡が崩れやすい可能性があり、もしそうなると出血してしまうが、そうなった場合でも、入院もしていれば対処しやすいので、とのこと。
まだかなり喉の痛みが残っていて、確かに不安もあるので、おとなしくそれに従うことにした。

今日の食事

医事連携

昨日は22時に就寝、2時に目が覚めて手元にあるポンタールを10cc飲み、アズノールでうがい。
その後、5時40分まで寝て起床後、またアズノールでうがい。
喉の痛みが少なくなっているのかどうか、あまり実感できないので、不安だったり焦ったりする気持ちもあるが、まあいつかは治るよな、といういつものいい加減さで気持ちをとりまとめてしまう。
たぶん、平均して比較すれば、手術後に比べれば痛みは軽減されていると思うが、寝ているときに口の中が乾燥したりするとつばを飲み込むときに痛い。
すると、その痛みのピーク値が今の状態の平均値のように思えて、あんまり痛みが軽減されていない、というふうに感じてしまうことになるんだろう。

朝ご飯は、五分がゆにナスと麩の味噌汁。
久しぶりに温かいものを食べるので単純にうれしい。
40分ほど前にポンタールを服用したので、食べている途中は比較的痛みを感じないが、飲み込むときよりもかみながら舌を動かしているときのほうが痛い。
ただ、食べ終わった後は、喉が全体に重く痛い感じ。
つばを飲み込むと痛い。

午前中に個室を空けて欲しいと言われたので、6人部屋に移動。
手術直後は何かと個室のほうが気が楽だが、手術から4日経つと、まだ喉に痛みは残るものの、基本的に安静にしているだけなので、個室でなくても十分暮らしていける感じ。
周囲の生活音が気になるときは、イヤホンで音楽を聴いているという手があるので、これでかなり共同生活の不愉快さも軽減される感じ。
また、夜は、耳栓を使えば、ナースコールや医療器具の警告音などを免れて、熟睡できる感じがする。

昼ご飯は鶏肉、晩御飯は鰆、だった。
限られた低めの予算の中で、管理栄養士の方はいろいろ工夫されているな、と感心することが多いが、自分が嫌いなものはないからそう言えるのかもしれない。
出される食事は、残さず食べられることを前提に献立が作られていると思うので、もし、ニンジンが食べられない、とか、魚が食べられない、というような人だと、せっかくの食事も食べることができなくて、回復にも支障が出かねないだろう。
病院に入院しないような生活を送る、というのが一番大切なんだろうけど、もし、病院に入院してもできるだけ早く回復するために、何でも好き嫌いなく食べられるような食生活を身につけておく、というのが、意外と大切なことに違いない、と、入院してみて痛感した。

セカンドオピニオンを受けた病院に紹介してもらうことになっているのだが、病院間連携で予約を取った方が、ベッドを空けてもらうとしても優先してもらえると思うので、とのことで、病理検査の結果が出次第、入院中の病院から、転院予定先の病院に連絡を取ってもらうことになった。
そういうシステムもあるんだ、と感心したけど、逆に自分の意思の及ばないところで情報がやりとりされるのも、ちょっと違和感を感じないでもない。それに、優先してもらえるとしても、治療方針が決まっているわけではないので、すぐに入院ということではなく、一度、外来で診察(+先方が必要と思う検査)をして、その結果を受けて、と言うことになると思うんだけど。
ま、でも、せっかくそう言ってもらっているのでお任せしておくことにする。

食事前に鎮痛剤として飲むポンタール

今日の食事

鎮痛剤

昨日は22時に就寝。
3時に目が覚めて、ナースステーションにポンタールをもらいに行って10cc飲み、思いついてアズノールでうがい。
うがいすると、より楽になる感じがする。
その後、6時まで眠って起床後、またアズノールでうがい。
手術の際にいろいろな器具(たとえば実物は見たことがないけど開口器とか)で傷ついたのか、唇や舌も口内炎のような状態になっている部分があるので、アズノールでうがいするときに、そのあたりにもアズノールが当たるように、のどでのうがいだけでなく口先でもくちゅくちゅしてから吐き出すようにしてみる。
アズノールは口内炎にも効くらしいので、少しでも早く治るのではないか、という思いから。
気は心と言うから、きっと早く治るはず。

診察で、できるだけ早く、セカンドオピニオンを受けた病院に紹介してもらって、初診を受けたい旨を話すと、医事連携を使って先方の病院に予約を入れるので、自分では何もしなくて良い、と言われた。
そこまでやってもらえるんだ、という感じで、ちょっとありがたかった。

今朝のご飯も子供用のおやつのような感じ。
昨日の晩御飯がそうめんだったので、今朝はもしかしたらもう少し固形物があるかも、と期待していたので、ちょっとがっかり。
お昼ご飯は冷やしうどん。
ポンタールが食事中に届き、そう言えば飲んでなかったな、と思ったけど、すでに大半を食べ終わっていた。
確かに飲み込むときは痛かったけど、結局、自分の場合は、食欲のほうが痛みを上回っている、ということなんだな、と納得。
昼ご飯の時にポンタールを持ってきてくれるのが遅かったので、晩御飯は、自分からポンタールをもらいにナースステーションに行った。
すると、ポンタールのビンを手渡してくれて、必要なときに自分で飲んでくれ、ということになった。

今日の食事

術後食

朝から食事が出る。
術後食は、基本的に、ゼリーとポタージュ。
配膳係の人が、子供のおやつみたいな食事、といみじくものたまわっていたが、まさしくその通り。

今日の食事(朝と朝の食器、昼の包装と包装を外した昼、夜)

扁桃腺摘出手術

手術前に診察があって、がん化が疑われる左の扁桃腺と共に、右の扁桃腺も取ってもらうことを確認。
左の扁桃腺を取って、迅速検査を行いながら、右の扁桃腺も取り、もし、いずれの扁桃腺からもがん細胞が確認できない場合は、生検のためにアデノイドの部分の採取を行う、との手順だった。
左の扁桃腺は、大きめに取った方がいいと思います、とのことなので、それはおっしゃるとおり、だと同意したが、いずれにしても未知の痛さへの恐怖に心が折れそうになる。(というのはちょっと大げさだけれども、やっぱり怖い。)

診察後、手術の準備で、不織布でできたガウンタイプの手術着に着替える。前回は、布の手術着だったのに変わってしまったんだろうか?
その後、手術の麻酔から術後の栄養補給まで担う点滴をされる。
が、前回にも増して左腕の血管が見えにくいらしく、前回と同じ手首のところに入れようとして失敗。
看護師の方が交代して、今度は前腕にトライしたがまたしても失敗。
三人目の看護師の方は、手の甲の薬指のあたりにぐっさりと点滴の針を挿入。
前回も私が入れたんですよね、点滴の挿入も、タイミングによって失敗することもあるので、とさりげなく言い訳していたが、手術用の点滴の針は通常よりも太く、そもそも入れにくいらしい。
右手のほうが血管は目立つので、右手が使えるとよいのだが、手術の時には位置関係が決まっているらしく、左手に点滴をしなければならないとのことだった。

予定通り、午後1時に看護師が迎えに来て、手術に立ち会ってくれることになっている妻がまだ到着していなかったが、まあ、前回よりは軽めの手術だから大丈夫だろう、と、ここでも楽観的に、そのまま手術室へ。

例によって、記憶に残っているのは戻ってきた病室でベッドに移動するときからで、今回は、導尿管もすでに手術室で抜かれていたらしく、体位の変更がずいぶん自由で助かる。ただ、喉全体が腫れているのか、仰向けに寝ると息が詰まるような感じがして、息が詰まる、と言ったら、心配した妻が看護師の方を呼んでくれたが、特に(血中の)酸素の値も下がってないから大丈夫ですよ-、と明るく返してもらって、まあ、それはそうだろうけどね。
横を向いて寝れば大丈夫なことがわかったので、横、というか、いくぶんうつむいた状態で寝て過ごす。前回の手術後のように、仰向けで安静に、と言われることはないので、それだけでもずいぶん楽だった。
つばを飲み込むと痛いので、口に溜まったつばは、ティッシュペーパーに出す。
事前にネットで調べた情報の中には「扁桃腺の手術後は血を吐く」という表現もあったが、自分の場合はそこまでのパフォーマンスはなくて、つばに血が混じっている程度だった。
最初は血の混じったつばが、だんだん、血が混じらなくなり、点滴が終わる頃には普通の透明なつばだけになった。
途中、抗生物質の点滴が追加されたりしながら、栄養点滴が続き、3時間で水が飲めることにはなっていたが、ひたすら我慢して、6時間後に点滴を抜いてもらったら、急いでトイレで小用を足す。点滴のせいもあるんだろうけど、かなり色が濃かった。

手術日のため食事はなく、画像もなし

医事連携

扁桃腺摘出手術の前日に入院。
入院手続き後にさっそく診察があり、お医者さんから、セカンドオピニオンを受けられた病院から返事が来ていて、そちらに転院することになっているようですが、今回の手術後、転院されるということでよいですか?と確認があった。
病院同士でどのようなやりとりがあるのかわからないが、2つめのセカンドオピニオンを受けた病院からは、直接、元の病院のお医者さんに返事が送られていて、セカンドオピニオンで尋ねた内容ややりとりが連絡されているようだった。
それに対して、1つめのセカンドオピニオンを受けた病院では、セカンドオピニオンとしての診断書のような文書を渡されて、それを自分で、元の病院のお医者さんに渡すような仕組みになっていた。
病院同士は、医事連携という名称で意外とちゃんと連絡が取れるようになっているらしく、例えば外来の初診の予約を自分で取るよりは、その連携を使って病院のお医者さん同士で予約してもらったほうがはるかに早い、と元の病院のお医者さんはおっしゃっていた。

今日の食事(午後に入院したので、晩御飯のみ)