手術前に診察があって、がん化が疑われる左の扁桃腺と共に、右の扁桃腺も取ってもらうことを確認。
左の扁桃腺を取って、迅速検査を行いながら、右の扁桃腺も取り、もし、いずれの扁桃腺からもがん細胞が確認できない場合は、生検のためにアデノイドの部分の採取を行う、との手順だった。
左の扁桃腺は、大きめに取った方がいいと思います、とのことなので、それはおっしゃるとおり、だと同意したが、いずれにしても未知の痛さへの恐怖に心が折れそうになる。(というのはちょっと大げさだけれども、やっぱり怖い。)
診察後、手術の準備で、不織布でできたガウンタイプの手術着に着替える。前回は、布の手術着だったのに変わってしまったんだろうか?
その後、手術の麻酔から術後の栄養補給まで担う点滴をされる。
が、前回にも増して左腕の血管が見えにくいらしく、前回と同じ手首のところに入れようとして失敗。
看護師の方が交代して、今度は前腕にトライしたがまたしても失敗。
三人目の看護師の方は、手の甲の薬指のあたりにぐっさりと点滴の針を挿入。
前回も私が入れたんですよね、点滴の挿入も、タイミングによって失敗することもあるので、とさりげなく言い訳していたが、手術用の点滴の針は通常よりも太く、そもそも入れにくいらしい。
右手のほうが血管は目立つので、右手が使えるとよいのだが、手術の時には位置関係が決まっているらしく、左手に点滴をしなければならないとのことだった。
予定通り、午後1時に看護師が迎えに来て、手術に立ち会ってくれることになっている妻がまだ到着していなかったが、まあ、前回よりは軽めの手術だから大丈夫だろう、と、ここでも楽観的に、そのまま手術室へ。
例によって、記憶に残っているのは戻ってきた病室でベッドに移動するときからで、今回は、導尿管もすでに手術室で抜かれていたらしく、体位の変更がずいぶん自由で助かる。ただ、喉全体が腫れているのか、仰向けに寝ると息が詰まるような感じがして、息が詰まる、と言ったら、心配した妻が看護師の方を呼んでくれたが、特に(血中の)酸素の値も下がってないから大丈夫ですよ-、と明るく返してもらって、まあ、それはそうだろうけどね。
横を向いて寝れば大丈夫なことがわかったので、横、というか、いくぶんうつむいた状態で寝て過ごす。前回の手術後のように、仰向けで安静に、と言われることはないので、それだけでもずいぶん楽だった。
つばを飲み込むと痛いので、口に溜まったつばは、ティッシュペーパーに出す。
事前にネットで調べた情報の中には「扁桃腺の手術後は血を吐く」という表現もあったが、自分の場合はそこまでのパフォーマンスはなくて、つばに血が混じっている程度だった。
最初は血の混じったつばが、だんだん、血が混じらなくなり、点滴が終わる頃には普通の透明なつばだけになった。
途中、抗生物質の点滴が追加されたりしながら、栄養点滴が続き、3時間で水が飲めることにはなっていたが、ひたすら我慢して、6時間後に点滴を抜いてもらったら、急いでトイレで小用を足す。点滴のせいもあるんだろうけど、かなり色が濃かった。
手術日のため食事はなく、画像もなし