コロナウィルスとの共存を余儀なくされて、いつもの検診におもむいた病院も、様子が様変わりしている。
曰く、入り口には、病院へは患者以外は立ち入り禁止、付き添いも1人だけ、などなどの掲示。
中に入ると、発熱や外国訪問に関する簡単な問診に加えて、サーモグラフィーでの体温チェック。
そして、3か月ぶりにお目にかかった主治医のお医者さんも、防護服に保護めがねをかけてずいぶん物々し出で立ち。
治療薬やワクチンが開発されるまでは、この用心深さもやむを得ないんだろうとは思うけれども、それを実践されている病院のスタッフやナース、お医者さん方は、大変だろうな、と思ってしまう。もちろん、もし、感染者が出てしまえば、それどころじゃない大変さになるだろうから、当然のことなのかもしれないけど。
診察そのものは、いつもの通りに、喉をのぞきこんだ後で、鼻から突っ込んだスコープで喉の奥を見て、問題がないことを確認して終わり。次回はまた3か月後の9月で、これでもう5年ですね、とお医者さんが少し感慨深そうな声で確認してくれる。さらに、そういえばしばらくCTも撮っていないから次はCTで、ということは、今日、この後で採血していってください、と芋づる式にやるべきことが増えて、もともと今日は何もないはずだったのが採血することになってしまった。
もうお昼に近い時間だったので、採血場もそれほど混み合ってなくて、待たされることもなかった。が、それよりも問題は、どんな人が採血してくれるのか、ということで、順番を待っている間に、なんとなくこの人なら大丈夫そう、と思える人いて、ちょうどその人に採血してもらえることになったので、おお、これは幸先が良いかも、という感じだった。担当の方は、自分の両腕をながめて、採血しにくそうな腕だとは思ったみたいだけど、動じることなく、指先でちょっと突っついてから、大きめの注射器をぶっすりと刺して、一気に血液を吸い上げていった。これなら大丈夫かな、との感触通り、内出血することもなく、採血は無事に終了。天使ナースに匹敵する担当の方で良かった。