消滅

今日は、月に1回の通院の日。

朝一で、CTの予約が入っていて、そのあと、頭頸科と放射線科のお医者さんの診察が続く。
CTの撮影自体は、わりとあっという間に終わるんだけど、造影剤を入れるためにひさびさに腕に針を刺されて、なんだか緊張した。
ほんの数分の間、針を刺しているだけだから、看護師の方も、自分の腕では一番針を刺しやすいと思われる、肘の内側の血管を選択した模様。
針が刺さる瞬間、自分でもびっくりするくらい緊張したけれども、思ったよりも痛みはなくて、看護師の方が上手だったのかな。
失礼ながら、件の看護師の方は、かなりのベテランのようにお見受けしました。

頭頸科のお医者さんの診察では、まず、手術で取り残されていた腫瘤がどうなっているかを、この病院に入院したときに撮ったCT画像と、今日撮影したCT画像を見比べて検討。
これが以前に残っていた腫瘤です、と言われて、お医者さんの見ている首の輪切り画面を一緒にのぞき込む。
きれになくなってますね、と言われて今回の首の輪切り画像をのぞき込むと、確かに、以前はあった丸い固まりがなくなっているのがわかる。
あれだけ大変な思いをしたんだから、なくなって当然、とは思うものの、やっぱり、なくなっていてほっとした。
これで、今後は、定期的に様子を見ていけば大丈夫です、というお医者さんの言葉に、今回はなんとかがんを振り切ることができたんだな、と実感した。

ここのところ、自分の症状で気になっているのが、退院した頃よりも喉の渇きがひどいように思えること、飲み込むときに違和感を感じるくらい喉が腫れぼったく思えること、そして、首の手術跡のむくみがだんだんひどくなっているように思えること、の三点だったが、お医者さんによると、いずれも、まあそんなもんです、とのことで、別段、心配するほどのことでもないようだった。

引き続いて、放射線科のお医者さんの診察。
先ほどの、頭頸科のお医者さんのコメントを伝えると、放射線科のお医者さんもそれと同じ見解だった。、
さらに、首のがんでは、時々肺に転移することがあるけれども、首の下の方まで下がっているリンパ節はなかったので、ほぼ大丈夫でしょう、と、珍しく楽観的な見通しで語ってくれた。
そして、このがんに関しては再発というのはほとんどないと思うので、せっかくだから、今後は、できるだけ身体にいい食生活、免疫を高めるような食生活と、適度な運動に、十分な睡眠を心がけてください、と励ましてくれた。
やっぱり、お医者さんにとっても、担当している患者が良くなるのはうれしいことなんだろうな、と勝手に推測して、今日の診察は終わり。

なにはともあれ、たぶん、家族が一番喜んでくれるだろうから、帰ったらさっそく報告しなくては。