手術後

首の腫瘤の手術は、全身麻酔で約2時間かかったようだ。
自分では、手術室まで歩いて行って手術台に横たわった後、麻酔で眠っていて、次に気がついたのは病室に戻ってきた時なので、まったく実感はないが。
首を切ったため、手術後12時間は安静に仰向けの状態で過ごす必要があり、血栓予防のための足のマッサージ器、導尿、点滴を受けていた。

病院のベッドは比較的堅めなので、まっすぐに寝ていると背中から腰にかけてが痛くなってきて、首の傷跡が痛むのと合わせて、種類の違う痛みの二重攻撃で、なによりもこの時間がつらかった。
なんとかひざを立てて腰への負担を和らげようとしたり、あまりにつらいときには、看護師の方が腰を斜めに持ち上げて少しマッサージしてくれたが、地獄に仏的な感じだった。

手術から12時間経って、導尿管も点滴も外されて、横を向いて寝られたときは、本当にほっとして、もう一度こういうのは耐えられないかもしれない、と思った。

傷跡は、耳の下5cmくらいから首に沿ってあごのほぼ真下まで。
実は、事前にどのくらいの範囲を切るのかなど確認していなかったので、手術が終わってから、こんなに切らなければならなかったんだ、と、意外と大変な手術だったんだな、とびっくりした次第。
些細なことも含めて(切る大きさは些細なことではないけれども)、手術前には、できるだけ詳細な情報をもらって、理解・納得しておかないといけないな、とちょっと反省。
手術自体については、必要な部分を摘出し、かつ、傷跡も目立ちにくいように配慮してくれていたので、何の不満もないが、手術に先立つ自分の心がけが不足していたことが残念だった。

もちろん、手術日の朝は絶食で、翌日の朝まで、ベッドで安静に、点滴につながれた状態だったので食事はなし。