抗がん剤初日

今日は、抗がん剤(シスプラチン)の点滴があるので、9時頃までにシャワーをしておくように、とのことだったので、シャワー室の予約表の8時40分に記入。

シスプラチンの副作用の一つとして、腎臓への障害があるので、できるだけたくさん水を飲んだり、点滴で水を入れたりして、腎臓を水漬けの状態でシスプラチンを点滴することになるので、尿を作るのが追いつかないと、身体に水が溜まってしまってむくみが出たりするらしい。
そのため、どのくらい水が身体に溜まっているのかを確認するために、点滴を始める前の基準体重を計る、とのことで、体重計に乗る。
うーん、やっぱりちょっと太りすぎているかも、とは思うけど、看護師の方は、大丈夫ですよ、できるだけ体重を落とさずに治療を行ったほうが、回復も早いですから、と言ってくれる。
いつも、もうちょっとやせてくださいね、と言われるのに、やせなくていいですよ、と言ってもらうのは、ちょっと心地よかったりする。
まあ、そんなことで喜んでいる場合じゃないんだけど。

10時半過ぎから輸液の点滴が始まって、引き続き、シスプラチンの吐き気を抑えるための制吐剤、尿を作ってシスプラチンの腎臓への障害を和らげるための利尿剤を点滴した後、シスプラチンを点滴。
いきなりがつんとくるのかと思っていたけど、特に吐き気もなく、ちょっとほっとした。
最後に、また尿の材料になる輸液を点滴して、すべての点滴が18時頃には終了。
晩御飯も、完食した。
途中、放射線治療のために、点滴の速度を遅めに調節したので、本来なら17時半頃には終了していたのかもしれない。

今回使っている制吐剤は5年くらい前に出てきたものらしくて、その薬の利用前後では、かなり吐き気の症状が緩和されたらしい。
シスプラチンという抗がん剤も放射線も、長年使われているものだけれども、QOLの改善に関して、いろいろ開発が進んでいるみたいで、とにかく一回目のシスプラチンの注入はそれほどの問題もなく終了した。

同じく、一回目の放射線治療も、お面で顔と首を、ぎゅー、っと押さえつけられている間に終わってしまって、照射中は、首にも、のどにも、ほとんど感じるものはなかった。
終わってから、ほのかに喉が温かくなる程度の感覚があったが、気のせいなのか、すでに腫れているのか、判断が付かない。
けれども、もしこの感覚が放射線照射によるものなのだとしたら、これが33回重なっていけば、かなりのものになる予感はする。

ちなみに、両側の扁桃腺とその周辺、特に原発だった左の扁桃腺と同じ側の首のリンパ節には重点的に放射線が当たるようにIMRTが設計されている。
1回2gy(グレイ)という単位で、33回の照射予定になっている。