入院手続き

今日は、いろいろ回って、午後いっぱい病院にいた感じ。
まずは、腫瘍内科のお医者さんから、抗がん剤の治療について。
抗がん剤についてのお話しがあるとのことだったけど、薬そのものについてはそれほど説明もなく、副作用についての説明というか、留意事項がすごくて、放射線治療とシスプラチンによる抗がん剤治療の併用で、90%の人が飲み込むことさえ困難になるので、初回の抗がん剤治療が終わった後で、胃瘻を作ります、とのことだった。
どうしても嫌っていう人もいるので、そういう人には作らないですけどね、と言われて、気の弱い自分は、どうしてもイヤ、とは言えなくて、とりえあず、胃瘻の手技をしてくれる胃腸科のお医者さんの診察を受けることになってしまった。
というのも、診療内容の説明に、疼痛の管理に麻薬(モルヒネ)を使います、と書いてあって、そんなに痛いと、きっと自分も口からはものが食べられなくなるに違いない、とすっかり弱気になってしまったのだ。
実際のところ、どうなるのかわからないけれども、逆に使わないことを目標にして、でも、胃瘻は作っておく、という選択もありかもしれない。

今、体調に変化はなく、扁桃腺の手術跡も痛みもなく違和感もほぼなくなった状態で、だけど、胃瘻を作るような大変なことをして治療しないといけない状態なんだな-、とそのことで自分の置かれた状況の危うさを自覚するような感じだった。

次回の来院時に、化学放射線治療のオリエンテーションがあるので、それを受けるように、とのことで、いよいよ始まりが近づいてるんだな、という感じだった。
もちろん、始まらないと終わらないけど。

次は院内の歯科へ。
自分の場合、子供の頃にちゃんと歯磨きしなかったのもあって、ほとんどの歯が、神経を抜いて金属がかぶさっている状態なので、放射線を当てるとそこで反射して良くないらしい。
そのため、歯科にもかかって、放射線が反射しないようなマウスピースを作ってもらうことになった。
前回の診察の時に、放射線のお医者さんが、最初は、歯の金属の冠を外さないといけないかもしれないですけど、と言っていたが、結局、マウスピースで反射を抑えれば大丈夫でしょう、ということになって、今回は、院内の歯医者さんの診察も組み込まれていた。
歯医者さんでは、パノラマという歯の全周のレントゲンをとり、かつ、歯周ポケットの状態もチェックした後で、マウスピースを作成するための型どりをした。
割とひんぱんに近所の歯医者さんに行っていたので、歯周病っていうことはないよな、と思っていたけど、歯医者さんによれば、腫れている歯茎などはないみたいですが、放射線治療で唾液が出にくくなると虫歯になったり歯周病が悪化したりするので、今後、その管理もしていきます、とのことだった。

この後、入院手続きの案内と書類をもらいに受付に立ち寄り。

そして、引き続き、CT撮影。
咽頭部のCTを、そのままの状態と、造影剤を入れた状態で撮影。
一番最初の首の腫瘤の手術をする際に撮影したのと同じなので、不安はなかったけど、造影剤が入ってきたときの、上半身から順番に全身が、かーっ、となる感じはあんまり気持ちのいいものではなかった。
歯が邪魔らしく、首を思い切りのけぞらせるような姿勢で、一部、再撮影。
うまく撮れているといいけど。
かつ、別の悪性新生物が写っていないといいけど。