ガン相談センター

昨日から、退院してすぐにもかかわらず、以前から決まっていた日程があったので出張。

腫瘤摘出手術を受けた病院では、設備の関係でがんの治療ができないというのは言われていたので、次に治療を受けるべき病院をどこにするか、というのが急いで決めなければならないことになっている。
今のお医者さんからは、近くにある別の総合病院か、大学病院が選択肢として提示されていた。
どこの病院で治療を受けるにせよ、今の状況をとりまとめて、セカンドオピニオンを受けてみようとは思っていて、たまたまその病院の近くに来ていて、かつ、時間が取れることになったので、飛び込みではあるけれども、その病院のがん相談センターに立ち寄ってみることにした。

がん相談支援センターは、がん診療連携拠点病院に設けられている患者やその家族向けの相談施設で、見たところどんな相談にものってくれそうだったので、予約はしていなかったが出かけてみることにした。
受付で案内をお願いすると、当番の看護師の方が、相談室で話を聞いてくれた。
経過などを説明した後で、セカンドオピニオンを受けてみようと思うが、果たして、わざわざ遠隔地の病院に受診する価値があるのか迷う気持ちもある、また、そもそもこの病院で受け入れてくれるのか疑問もある、という話をした。
それに対して、看護師の方から、この病院を受診されるとかなり遠隔地になるので、抗がん剤治療のときには入院するとしても、放射線治療の時には通院治療になると思われるので、通ってくるのが大変だと思うが、そのあたりはどう考えているのか?と尋ねられたので、場合によっては一時的にこちらにアパートを借りるなどして暮らすことも考えている、と返事をした。
仕事の関係で、これまでも出張は多かったし、最近は、この近くで一年ほど暮らしたこともあったので、お金はかかるにしても、病院の近くで暮らすことに関しては自分では心配していなかった。

さらに、もしこの病院を受診するとして、実際のところ、この病院と他の病院でがん治療を受けるのに違いはあるのか?と尋ねてみると、看護師の方は、専門病院で治療を受けている、という患者さんの安心感というのはあるだろう、とのこと。
続けて、一般的に、中咽頭がんの場合、抗がん剤は耳鼻科のお医者さんがコントロールされると思うが、この病院の場合には、抗がん剤専門の内科のお医者さんがいてコントロールしている、との話があった。

せっかくなので、もう少し突っ込んで、現在セカンドオピニオンの候補として2カ所の病院を考えているのだが、どちらが良いか手がかりになるような情報はあるだろうか?と多少無理筋の質問なのを承知で尋ねてみた。
すると、それだけ考えておられるのなら、2つともセカンドオピニオンを受けられて、ご自身で良いと思われるほうに行かれると良いのではないか、と言ってもらって、確かに、セカンドオピニオンはいくつ受けても良いわけだし、その際に、実際に担当してもらう可能性が高いお医者さんの考え方なども確認できるわけで、自分にとっては非常に有効なやり方かもしれない。
それまで、セカンドオピニオンを複数箇所で受けるという発想は自分にはなくて、なるほど、そういう考え方もあるんだな、と、すごく新鮮な思いでその看護師の方の話しを受け止めていた。