低血圧

今朝は、一段と血圧が低く、なんと、上が85を記録してしまった。
自分でも驚く。
今回の入院中は、基本的に、ベッドに座るか、横になって過ごしていたので、そういうふうになってしまったのかな、とも思うけど、果たして、家に帰ってどの程度回復していくものなんだろうか。
それに伴って、喉の痛みや味覚障害も、いったいいつになれば、と思い始めてしまったりする。
まあ、でも、治るようにしか治らないので。

食事は問題なく摂れるようになり、風味を頼りに、お茶漬け形式でなんとか出された食事の8~9割を食べる。
(もちろん、味はないので、苦行であることに変わりはないけれども。)
それでも、食事に加えて、おやつなどもばくばく食べていたのに比べれば、最低限必要な熱量分の食事も摂れいていない状態なので、シャワーを浴びたときなどに自分の身体を見ると、全体に収縮した感じがする。もちろん、ほとんど運動をしないので筋肉がなくなっているのもあるが。

明日は、予定通り退院。

退院に向けて看護師の方が、退院後に服用するために処方された薬などを運んできてくれる。
現在、食事前の喉の痛み止めの薬と、便秘の薬、胃薬、うがい薬を使っているが、それだけでもちょっとした荷物になってしまう。
入院時は、着替えなどを全部ダッフルバッグに突っ込んで持ってきたのだが、最近の低血圧傾向を考えると、荷物をすべて持って帰れる自信がなくなってきた。
もともといくらかは荷物を送ろうと思っていたけれども、もうちょっと大きな段ボール箱を調達してきて、できるだけ荷物として送り、手荷物は最小限にしたほうが良いかもしれない。

今日の食事

予定終了

シスプラチンの後始末のための点滴も昨日で終わって、今回予定されていた治療はすべて終わったことになる。
2Lもの輸液を点滴したが、体重が増えているということもなかったので、今朝は、利尿剤の点滴もなく、そのまま留置してあった点滴の針を抜いてもらって、晴れてチューブフリーとなった。

いろいろな意味で気持ちに余裕が出てきたので、これまでの記事を整理したり、掲示できていない部分を付け足していったりしていていると、見聞きした中で書いていなかったことがあったので付け足しておく。

一番最初、自分が放射線治療と化学療法を併用するとしたら、分子標的薬(セツキシマブ)を選択することが出来ないのか、と放射線科のお医者さんに尋ねたときに、今の第一選択肢はシスプラチンで、腎臓に問題がある人には分子標的薬を適用している、とのことだった。
一時期、よく放射線治療で前後の順番になって顔見知りになり、時々お話をしていた方が、アービタックス(=セツキシマブ)を使っている、とのことだった。
腎臓の数値にやや問題があるので、分子標的薬を適用されたらしいが、一週間に一回の点滴で、湿疹なども出来てそれなりに苦労はある、とのことだった。
最近見たテレビのがん関係の番組では、分子標的薬は、シスプラチンに比べるとはるかに副作用は少ないとされていたが、実際のところ、シスプラチンの最大の副作用とされている吐き気は、吐き気止めの薬でほとんど抑えられるようになっているので、首のまわりに湿疹が出来ているその人の姿を見ながら、もしかしたら、どちらがどうとは言えないのかもしれないな、と思った。
たぶん、今一般に使われている分子標的薬も、まだ何か足りないのかもしれないし、それは今後ますます改善されていくのだろうとは思うけれども。

だからこそ、自分がどんな治療を受けたい(例えば、分子標的薬と放射線治療を受けたい)と思うのか、をはっきりお医者さんにお話しして、お医者さんの勧めてくれる治療方法との比較をていねいに聞いてみることが大切だと思う。
今は、どこの病院でも、正しい情報を伝えた上で患者の合意を得て(インフォームドコンセント)治療を行うことが普通になっていると思うので、お医者さんも、ていねいに説明してくれると思う。
その上で、納得できなければ、セカンドオピニオンを求めてみても良いと思う。

ただ、一番大切なのは、お医者さんからは情報をもらうのであって、どれを選択するのかは自分が決めなければいけない、ということだと思う。
もしかしたら、お医者さんにお任せします、という選択もあるかもしれないけれども、それで自分の決定が免責されるわけではなく、あくまで選択したのは自分自身である、と自覚すべきだろう。

これまでの3回の入院を通じて強く思うのは、がんという病気になるのも自分自身だが、医学の力を借りてそれを根治するのも自分の身体なのだ、ということだ。
自分の生存にとって好ましくない部分を、物理的に切り捨て、細胞的に切り捨て、それに伴う痛みや不具合などの副作用を身体の余力で何とかしていく、という感じではないかと思う。

今回の入院中、まわりは似たような治療を受けている方がたくさんいらっしゃったが、自分の場合、首のあたりの放射線焼けや喉の腫れなどの副作用は、比較的軽いものだったと、腫瘍内科のお医者さんからも、看護師の方からも言われた。
いろいろな要因があるとは思うが、自分自身でも、放射線治療後のうがいや保湿ローションの首への塗布は欠かさず行ったし、喉の不調が顕著になってからは、口腔保湿スプレーを使ったり、保湿マスクをして寝るようにして、口腔内の保湿を心がけていた。
それらを継続する、ということが多少なりとも副作用の軽減につながったと信じている。
ちょっと自負心が過ぎる表現だ、と思われるかもしれないが、患者サイドが出来ることは、それ以外には、前向きな気持ちを持つことくらいしかないのだから。

今日の食事

輸液最終日

さすがに昨日よりは動く気力があるので、朝食は7割くらい食べた。
ちょっと溜まっている洗濯物もコインランドリーに放り込んできた。

採血があって、その結果に大きな問題がなければ、予定通り土曜日には退院できるだろう。
頭頸科のお医者さんは、そのまま経過を見るので良いだろう、とのことだけど、放射線科のお医者さんは、残っていた腫瘤が完全にはなくなっていない懸念があるので、しばらく経過を見た後でCTの画像で判断したい、という考えのようだ。
いずれにしても、放射線治療はもう終わったので、これ以上、喉も舌も皮膚の火傷も悪化することはないということだけはめでたい。
(治療終了後に、さらに副作用が出る場合もあるようだが、そこまで心配しても仕方ないし。)

今日は、シスプラチンを流してしまうための輸液の点滴が一日中続く。
留置されている点滴の針はまだ良好みたいなので、刺し直さなくても大丈夫そうなのがうれしい。

午前中に、腫瘍内科のお医者さんが来てくれて、今朝の血液検査の結果のプリントアウトをを示しながら、全体としては問題ないと説明してくれる。
体制やお医者さんに依るんだろうけど、こんなふうに検査結果などの資料をすべてデータとして示してくれるほうが、自分にとってはより納得できるような気がする。

今日の食事

抗がん剤点滴翌日

やはり今日は食欲がなく、もう、最後なのをよいことに、あんまりがんばって食べようという気力もないので、朝ご飯は牛乳のみ。
昼ご飯は、冷やしうどんに食事を変えてもらっていたのでそれを食べた。
晩御飯も、さすがに何か食べなくては、ということで、半分くらいは気力を振り絞って(というほどでもないけど)何とか食べた。

今日の食事(朝ご飯は画像を撮影する気力すらなかったため、昼ご飯と晩御飯のみ)