あと一週間とちょっと

今朝は、帰りがけに、妻子が病院に寄っていってくれた。
昨日は、それなりに美味しいものを食べたらしく、自分が美味しくは食べられない今、それだけが喜ばしいことだったりする。

今日から、放射線治療の時間が、昼食後少し時間が経ってからの指定になっているので、多少のんびり過ごすことが出来た。
お茶漬け的なご飯の食べ方に慣れたからなのか、それとも、シスプラチンの影響がほとんどなくなったからなのか、味がないという点を除けば、それなりに食べることができるようになってきた感じ。
あと一週間とちょっと放射線治療が続くが、その間、喉の痛みの増加と、首の日焼け(放射線焼け)を最小限に抑えるように、できることをやっていくことにしよう。
と言っても、うがいと保湿剤を塗るくらいしかやれることはないんだけれども。

今日の食事

気が紛れる

今日は、お出かけはせずに、DVDを見たりでのんびり過ごす。
ただ、喉の調子はいまいち回復しないので、スポーツドリンクをちびちび飲みながら、できるだけ喉を湿らせた状態を保つようにしている。
寝ている間はマスクをするようにしているけど、耳が痛くなってしまうので、できれば起きている間はマスクをせずに済ませたい。

夕方、晩御飯の時に、ちょうど妻子がやってきて、話をしながら食べたので、いつもの苦行も、今日の晩ご飯に関してはいくぶんましだったかもしれない。

今日の食事

お見舞い

今日は、妻と娘がお見舞いに来る予定。
最近、比較的、しっかりした状態の体調が続いているように思うので、お出迎えに出かけてみることにする。
お出迎え、と言っても、宿泊先のホテルまで出向いてみただけだけれども。

実は、週末は、だらだらしてるつもりだったけど、腫瘍内科のお医者さんが、定期的に行っている血液検査の結果は問題なかったので、週末も出かけてもらって大丈夫ですから、とのことで、いやいやさすがに今週末は、と自分が言うと、外出すると気晴らしになるので、外出許可は出しておきますから、とおっしゃって、これはつまり、出かけてこい、ということだな、と。

妻に、ふりかけの類をいくつか見つくろって来てもらえるように頼んでいたけど、そのなかの、あおさのふりかけ、と、刻み海苔、が香りが良くて、お茶漬け状のご飯をかき込むには役に立つようだった。
ただ、放射線治療で時々顔を合わせる人と話しをすると、海苔の匂いが苦手になってしまって、ということだったので、このへんは、いろいろ試してみて、自分に合ったものを探すしかないような気がする。

今日の食事

低血圧

基本的にごろごろしているせいか、ここのところ、朝の血圧が100未満になることも多い。
さすがにちょっと気になるので、今朝、腫瘍内科のお医者さんに尋ねてみたら、そんなに気にすることないですよ、高いのに比べれば、とかなり明るくおっしゃっていた。
このお医者さんは、わりと若いお医者さんだけど、基本的にいつも明るいというかあっけらかんとしているというか、どちらかというと心配性の自分とは逆のフェーズに位置している感じ。
自分がちょっと気になることを話して、気にすることないですよ的な言葉を言ってもらうとそれだけで、なるほど大丈夫なんだ、という気分になれるので、お話しできるのを楽しみにしているお医者さんの一人ではある。

今朝は頭頸科のお医者さんの診察もあり、扁桃腺の見た目も、首の腫瘤の部分を触った感じも、問題はないだろうとのことだった。
がんは、根治したかどうかは、5年経ってみないとわからないので、経過を見るしかないんだろうけど、それでも、もう少し何か手を打たないといけないですね、とお医者さんに言われるよりははるかにうれしいかもしれない。

今日の食事

喉の保湿

少しでも保湿、という観点から、気休めかなー、とは思うけど保湿マスクを出来るだけつけるようにしている。
うがい薬によるうがいと、口腔保湿スプレー、そしてマスクくらいしか出来ることはないので。

一時のまったく食べたくない状態ではなくなってきたので、お茶漬け対策とあいまって、食事もなんとか口から取ることができている。
ここから先、どうなるかはわからないけれども、まずは、あと2週間かかる放射線治療を最後まで終えることだけ考えていることにしよう。

今日の食事

睡眠

ここしばらくよりは、深く眠れているような気がする。
いずれにしても、途中で目が覚めてトイレに行ったりはするけど、気がつくと結局寝ているので、以前と、眠る時間そのものは変わらないのかもしれない。
ただ、ものすごくリアルな夢を見たりするので、うとうと状態ではなく、よく寝ているのではないかと思う。
実際のところ、夢を見ない(憶えていないだけかもしれないが)睡眠と、夢を見る睡眠のどっちが深いのかは、あんまり確信は持てないが。
少なくとも、夜眠れなくて困る、というようなことはないのでありがたい。
昼間もわりと、うとうとしているにもかかわらず、夜も眠れるのは、放射線治療で受けているダメージがかなりのものだということなんだろうな。
もうこうなってくると、ひたすらやせないために食べて、放射線治療のダメージを少しでも回復するために寝て、治療期間が終わるのを待つ、という状態になっている。
放射線治療は、通院で行っている人もいるが、この時期のこの状態を考えると、自分の場合はとても通院では無理な気がする。
治療期間を通して入院できるところを選んでおいてよかった。

今日で放射線治療の26回目(33回のうちの)になるが、その時点で、まだ口から食べられているだけでも、よくがんばっていると思いますよ、と看護師の方に言ってもらったので、良しとしよう。
基本的に、自分は、ほめられてがんばる人なので。

今日の食事

一ヶ月

朝をパンにしてもらったが、やはり脂の匂いのないご飯のほうが食べやすい気がするので、結局、朝もご飯に変更してもらうことにした。
全粥の食事ということで、おかずだけやや柔らかめに作ってもらって、でも主食はお粥ではなく普通のご飯をもらって、お茶漬け(というか、味噌汁や澄まし汁漬け)で食べる感じ。

ここのところ、胃瘻がまったく気にならなくなっていたが、最近、また、ちくちくするようになってきた。
きっと、抗がん剤の影響で胃の動きが止まっていたのが、最近、復活したので、空腹を感じたときなどに、ちょっと引きつれるのではないかと思う。
また、胃瘻のチューブと皮膚の隙間から、漏れる粘い液体がぽろぽろ固まっていたりもするので、シャワーでこまめに流さないといけなかったり、全然使ってないけれども、メンテナンスにはわりと手間がかかったりする。
今日の放射線科のお医者さんの診察で、まだ胃瘻は使ってないと言うと、喉の腫れもまだそれほどではないから、引き続きなんとかなるかもしれませんね、とのことだった。
まあ、保険の意味で作っている胃瘻ではあるので、使わなくて済むのならそれに越したことはないとも思う。

午前中、看護助手の方がやってきて、通常、火曜日はベッドのシーツの交換日なのだが、もう一ヶ月になるので今日はベッドごと交換します、とのこと。
院内感染を防ぐためなんだろうけど、交換したベッドは、マットレスを外して、フレーム部分などを全部、消毒液で拭いているようだ。
一ヶ月になるんだな-、と思うと、感慨深いような気もする。

今日の食事

やっと2/3

放射線治療によって、舌が火傷したような感じになって、味がほとんどしなくなっている。
塩辛いものを食べても塩味がせずに、逆に、水でうがいをしても塩辛く感じたりする。
それ以外の甘味などはほとんど感じることが出来ない。
このへんは、放射線治療のお医者さんから治療開始前に言われていたことなので仕方ないな、とは思うが、実際にそうなってみると、口から食事を摂るのが非常に大変になってしまう。
味がしないだけでなく、それによって、ねっとりした感触のものが、脂っぽく感じてしまって、食べるのが嫌になる。
あっさりしているはずのものも、舌が火傷しているような状態なので、ヘタをすれば脂っぽい感触になりかねない。
だんだん唾液が出にくくなってきた段階で、全粥に変えてもらっていたが、そのお粥の感触もなんだか脂っぽく感じてしまって、むしろ、普通のご飯をお茶づけのようにして食べたほうが食べやすいのかも、と思い始めた。
そのため、今日のお昼ご飯はお試しで、お粥から普通のご飯にもどしてもらって、味噌汁やスープの付いている食事の場合はそれにご飯を入れて、そうでない場合は、お茶漬けのようにして食べてみた。
結果、たぶん、このほうが食べやすそうなので、しばらくの間、全粥食なんだけど、お粥ではなくご飯、という食事をお願いすることにした。
普通の食事よりも、全粥食のほうがおかずが柔らかめとのことで、おかずに関しては柔らかめのほうが望ましい気がする。
それに、お粥で食べているよりは、ご飯のほうがカロリー的に高いので、少しでもやせるのを防ぐ効果も期待できる。
さらに、朝ご飯は、パンを液体に浸して食べると目先が変わってよいかもしれないので、明日の朝はパン食をお願いしてみた。

放射線治療も、やっと2/3が終わったので、あと1/3なんとか出来る努力を続けていこう。

今日の食事

おやすみ

昨日はかなり努力をして出かけたので、さすがに夜はよく眠れて、ほとんど目が覚めなかった。
そのかわり、朝も身体が重くて、6時の起床後も、結局1時間くらいは横になったままだった。
朝ご飯も、なんとかお粥とおかずを合わせて流し込んだ後、そのまま2時間ほど横になったままだった。
もう、さすがに今日は外出する元気は残ってなくて、終日伏せっているような状態だった。
この身体のだるさがなぜなのか気になるが、やはり、できるだけ身体を起こしているようにしてほうがいいのだろうか。
明日、腫瘍内科のお医者さんに尋ねてみよう。

今日の食事

床屋

今日は、週末で治療はなし。

少なくとも、これ以上、喉が痛くなったり、体調が重くなったりすることはないので、散髪に出かけてくることにする。
もともと、無精ひげ的にひげを伸ばしているが、入院してからは、放射線治療で放射線が当たるところは皮膚が敏感になっているので、というのを良いことに、ひげを刈り込んだりすらしていないので、かなりむさ苦しい風貌になってしまっている。
さらに、放射線照射されている部分のひげがぬけてきて、かなりちょっと変な感じになってきているので、せめて、全体に短めにそろえてしまえば、その変な感じも軽減されるのではないかとの予想。
自分ではあまり見えないけれども、どうやら、うなじのあたりも、放射線が当たるので毛が抜けているようで、床屋さんでうなじのあたりもひげも、短めにそろえてもらうことにしよう。

病院の中でずっといるとほとんど運動しないのに対して、外に出れば、多少なりとも運動するし、しかも気分転換にはなるので、可能ならば外出するのは望ましいらしい。
ただ、こんなに暑くては、というのはあるので、例によって日が陰り始めると思われる3時過ぎ出かけることにする。

ここのところ、ほぼ、終日、うとうとしていることが多いので、血圧を測っても上が100を切っている状態が珍しくないので、こんな状態で出かけられるのか、と危ぶんでいたが、シャワーを浴びると、なんとか出かけられそうな気がしてきた。

外に出ても、出来るだけ無理をしないように、いつもなら、ショッピングモールやスーパーをのぞしてみたりするのだが、さすがに今日は、ちょっとつらい感じで、床屋にたどり着いた段階で、本日の気力はほとんど使い果たした感じだった。
それで、よけいな物色はせずに、床屋が終わったら、駅のそば屋でぶっかけそばを食べて帰ってきた。
実際のところ、食べられるものがないのでは、という危惧感があったので、これなら何とかなりそうというところで、セルフそば屋のぶっかけそばにしてみた。
ただ、例によって、味はもう何もなく、かろうじて、上に盛られた刻み海苔のいい香りとそばの香りでかき込んだ感じ。
口の中が軽く火傷をした後の粘膜が傷んだ状態になっているので、そばのつゆの塩辛さは感じないにもかかわらず、水を飲んでも塩辛く感じるのと、そばでさえも脂っこいべたつきを感じてしまうのに辟易する。
そろそろ口から食べるのはあきらめざるを得ないのかもしれない、と思う。

今日の食事(晩御飯は、外食でぶっかけそば)