CTの結果を聞きに行くと、お医者さんの話では、一応、血管への浸潤などはなく、全体に境界ははっきりしているようだが、とのことで、ただ、それだけでは良性とも悪性とも言いがたく、この手術で取れるものを取って、それを組織検査にかけてみないとわからない、とのことだった。
自分自身は、悪性である可能性はないよな、と思い込んでいたので、お医者さんの言葉もかなり軽く受け止めていた。
手術の日程をどうするかという話になって、看護師の方が持ち出してきたのが大型の月めくりカレンダーで、そのカレンダー上でこの日が手術日だから、というかなりアナログな管理がされているのがわかって、少しおかしかった。
もちろん、カルテは電子化されているんだけれども。
結局、入院が4月9日、手術が4月10日ということになり、全身麻酔の手術なので、何かあったときのために、誰かは立ち会って欲しい、と看護師の方から説明があった。
働いている妻に休んでもらうことになるのは心苦しかったが、ほかに選択肢はなかったので、その日の夜、手術を受けることになったことを妻に話した。