今回は、造影剤ありのCT。
これまでは、呼び出しはないので、時間までCT検査室の前の廊下で大人しく待っていろ、だったのに、今回は、呼び出し器が鳴る。
一瞬自分の呼び出し器が鳴っているとは思わなくて、次に、鳴ってるのはわかったけど、呼び出し器がない。あれ?無意識のうちに、呼び出し器をどこにしまったんだろう?振動と音を頼りにカバンを探ってみるけど、出張用のカバンなので、やたら収納場所がたくさんあって、あちこち探してやっと見つける。
薄々気づいてはいるけれども、やっぱり、ガンの再発よりも、物忘れ状態のほうがより差し迫った脅威なのかもしれない。
前回、更衣室で靴もスリッパに履き替えろというのを見落として、えらく手間取ってしまったので、今回はちゃんと更衣室のスリッパに履き替える。
CT検査室に入って、横になると、造影剤注入のための針を腕に。
もちろん、いつもと同じようにできるだけポーカーフェースで、でも、気持ちは担当の方が天使ナースであることをひたすら祈ってるんだけど、今回のこの感触は、ちょっとやばいかも。もちろん、ナースの方は、しびれる感覚などはないかを尋ねてくれるので、だいじょうぶです、とは言ったものの、しびれはなくてもちょっと痛いかも。
まあ、でも、いつものように全身が頭のほうから胴体・足先まで熱くなっていく感覚はあって、造影剤はちゃんと注入できているご様子。
今回は、原発巣と転移したガンがあった頭頸部と、もし転移するとしたらその可能性が一番高い肺の撮影があるので、まずは首の辺りの撮影。そして、次は両手を上に上げてくださいね、と言われて肺の撮影。
撮影自体はほとんど一瞬なので、すぐに腕の針も抜いてもらえたけど、すでに内出血が始まっている感じ。
まあ、いずれ消えるのでいいんだけれども、今日の担当の方は天使ナースではなかったみたい。
検査着を脱いで検査室から出ると、ほどなく診察室に呼ばれて、お医者さんいわく、CTの画像はガン的には問題ないけど脂肪肝ですね、と。そういう状態であることは十分自覚しているので、うなだれて拝聴する以外にどう対処すれば良いのかわかりません。例によって、スコープや触診も問題なく、順調です、とのことだった。
検診を受けるときはいつも、何もないとは思っているけど、やっぱり問題はないです、と言われるとほっとする。