CT検査

首にある腫瘤をもっとよく確認するために、造影剤を使ったCT検査が予約されていたので、病院を受診。
これまで自分が病院に来るのは、家族の付き添いや誰かのお見舞いはあっても、子供の頃以来、本当に久しぶりで、未経験のことが続く。

造影剤を使うことについての同意書も、よく読むと、なにやらおどろおどろしいことが書いているようにも思えるが、最近は何事についても、こういう言い訳をしておかないといけないことになっているんだろう。
身体に管をつなげられる、ということ自体、本当に初めての経験だったが、最初に何も入れない状態でCTを撮影した後で、造影剤を注入して撮影が行われた。
撮影自体は、ほんの10分程度で終わったと思うが、妙に精神的な疲労感を覚えた。

エコー

かかりつけのお医者さんから紹介してもらった総合病院の耳鼻科を受診し、触診の後、エコーで首のぐりぐりを見てもらうと、すぐに、これは外科手術で摘出して組織検査をしなければならない、と言われた。
その際、迅速検査と言って手術中に組織検査をして、もし、悪性腫瘍だった場合にそのまわりのリンパ節などを取るということもできるが、と尋ねられて、その時にはまさかそれが悪性腫瘍かもしれないなどとは想像もしていなかったので、迅速検査は不要であるとお断りした。

ただ、腫瘤そのものは、3cm×3cm×4cmくらいの大きさで、お医者さんの感覚からすればかなり大きいようだった。
鼻からスコープを挿入して、丹念に扁桃腺を見てくれた後で、見たところ扁桃腺の外見に異常はないが、通常、扁桃腺の大きさは左右同じなのに、左の扁桃腺の大きさが右の扁桃腺よりもやや大きいのが気になる、とのこと。
この段階で、診察してくれたお医者さんは、悪性腫瘍である可能性が高い、と思っていたようだ。

紹介

その後もぐりぐりはなくならず、首を左に曲げると邪魔になるような感覚があって気になるようになっていた。
ある日、たまたまそのかかりつけのお医者さんにお願いしなければならないことがあり診療所を訪問した際に、以前見てもらったぐりぐりがまだそのままであると相談すると、首のぐりぐりを触診してくれて、初診の時に比べて大きくなっているようなので大きな病院に行ったほうが良い、と言われる。
その時には、自分も、まったくなんの心配もしていなくて、単純に便利だから、という理由で、いくつかの候補の中から近所の総合病院を紹介してもらう。